BURAIKEN

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BURAIKEN
ジャンル ギャグ漫画
漫画:BURAIKEN
作者 唐沢なをき
出版社 白泉社
掲載誌 月刊アニマルハウス
発表号 1991年6月号 - 1992年4月号
巻数 1巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

BURAIKEN』(ぶらいけん)は、唐沢なをきによる日本漫画1991年から1992年にかけて、『月刊アニマルハウス』(白泉社)にて連載された。主人公・血煙今日四郎が縦横無尽に暴れまわるギャグ漫画。ベースは時代劇。ただし、時代背景は無視される。かなりグロテスクかつエロチックな作品である。

登場人物[編集]

本項では、レギュラーについて記述する。

血煙今日四郎
この作品の主人公。冷静でドライな性格も持つ。「薀蓄」を述べ、そのスキに乗じて自前の太刀・脇差で、悪人を斬る、刺す。
最終回では、△年前、神聖なる道場に毎回の様に女性を連れ込み、その根性を叩き直そうと激怒した門弟が逆に惨殺された上、実娘・しずを陵辱し、そのまま逐電した血煙を師匠はつけ狙う。
照姫
表向きは芸者。元々は任侠一家の娘。一族の敵を討とうと、血煙と共にする女性。肉体関係の回数も多い。
最終回では、路銀が底をついてしまい、女郎屋に35両で売られてしまう。
悪代官
額に「悪」と記されているのが特徴。血煙を倒そうと「薀蓄」を述べたりするなどの、あらゆる手段で悪事を働くが、最終的に斬られてしまう。
ベクナイ
執事。血煙を倒そうと悪代官と共にあらゆる手段で悪事を働くが、最終的に悪代官の前に斬られてしまう。
赤桂蛤之助(あかかつらはまぐりのすけ)
今日四郎の剣に敗れて以来、1年飛騨山中で修行を積み、江戸の青鯖塾で学識を高め、「百万両クイズ狩人」に出場して雑学全般にも通じた『自称・今日四郎のライバル』。
おねえさん(進行役)
第3話から登場。短髪でメガネ着用。作品内ではお姉さんが、冒頭で各々を紹介している大事な存在であった。
ただし、本作品で「不幸」に見舞われており、最終回前話にて亡くなる。[1]
さむらいくんのうみんくん
こちらも第3話から登場。『セサミストリート』のマペットに酷似している。[2]
最終回では、死去した進行役のおねえさんの安否を気遣っている。
また、白泉社版では、コーナーを設けている。

単行本[編集]

1992年に白泉社から発売された。その後2003年に「描き下ろし」作品を追加して再版された。

サブタイトル[編集]

タイトル 惨殺
(悪代官等対象外)
肉体関係
1 ペットの飼い方 啼兎清一郎、悪党4名 啼兎すず、照姫
2 小学3年〜中学2年くわしい理科 駝鳥党メンバー4名 照姫
3 披露宴・スピーチとマナー 赤犬組親分等 照姫
4 夏の星座・観測と占い 不特定多数 照姫
5 セルフヘルスケア・セルフメディケーション 機械療法の伝助
食餌療法の政
伝統療法の左門
照姫、遊女
6 初めての海外旅行 アメリカニンジャ クノイチジェーン
7 マンガの描き方・基礎編[3] - 皇絵理華
8 マンガの描き方・応用編[4] いのしし鍋之守、駝鳥党メンバー4名、他多数 皇絵理華
9 中学1年〜高校受験実力アップの数学 山賊 おさと、おしま(村長夫人)、村長
10 ベーシック・スキー・テクニック 御用金を探す殿様の家来 御用金を代々守っている番人
11 相対性理論 - 師匠の実娘・しず
  • この作品のパイロット版に『血煙狂四郎無頼剣』(『漫画アクション』(双葉社)も発表されている(『百億萬円』収録)。

脚注[編集]

  1. ^ 第4話でジョギング中に車道に飛び出して「交通事故」に逢い重傷を負う。
    第7話で漫画原稿を出版社に売り込みに向かうが、超助平な編集者に陵辱されてしまう。
    第10話でスキーをしていたところ、写真家・星野道夫の如くヒグマに顔面を殴られた挙句、襲撃に遭い、死去。
  2. ^ さむらいくん→アーニー、のうみんくん→バート
  3. ^ 唐沢本人の「苦労話」が描かれている。
  4. ^ 前回同様、唐沢本人の「苦労話」が描かれている。