14K
14K(十四K、14K Triad じゅうよんけー(読み方の一例として、さっぷせーけー))は、香港を拠点とする犯罪組織の一つで、三合会に含まれるものである。1990年代には世界最大規模の犯罪組織であったとも伝えられる。
概要
三合会の流派の一つであり、一時は数十万の成員を持つともいわれた最大流派であったが、たび重なる組織の分裂、また香港返還などを遠因として、その規模はしだいに縮小したと見られ、現在は数万人規模であると目されているが、構成員による市民の抗議デモへの暴行などから香港政府とも関係を持っているとされている[1]。だがこれらについては推定の部分が大きく、秘密結社的な性格を帯びた組織としての特色もあって、その実態は断片的に知られるのみである。
歴史
その出現は中国大陸で国共内戦が巻き起こっていた1940年代に遡る。当時の中国国民党の中将であった葛肇煌(Kot Siu wong)によって形作られた反共組織十四会を直接の起源とするとされている。14Kの14は当時の本部の所在地の住所(広州市西関宝華路14号)からの数字、 K はKuomintang(国民党)の頭文字たるKであるという説と、葛肇煌の姓 Kot の頭文字たるKであるという説がある。
国民党が国共内戦に敗れ、1949年に中国共産党が中国大陸における支配権を握ると、それにともなって組織はマカオ、台湾、および香港などに逃れ、それぞれの新拠点において犯罪結社と化していった。
カルチャー
2012年8月に発売された、ビデオゲーム『スリーピングドッグス 香港秘密警察』で新義安のモデルとなったサン・オン・イーが敵対している組織として18Kが登場する。
脚注
- ^ “【解説】 香港の駅襲撃、関与疑われる「三合会」とは? 香港政府とのつながりは”. BBC. (2019年7月23日) 2019年7月24日閲覧。