雁堤
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雁堤(かりがねづつみ)は、静岡県富士市岩本と松岡の富士川右岸にある長堤。その姿が、群れをなして飛ぶ雁の姿に似ている事からこの名前が付いた。
[編集] 概要
1674年に、古郡重高・重政・重年の父子三代が50年以上の歳月を費やし完成させる。工事終了の際、神仏加護のために通行者の千人目を人柱として葬ったという人柱伝説がある。実はその千人目は家族のいる身であったためにたまたま通りかかった僧がそれを見かねて身代わりとして人柱となったという話が残っている。また、僧は夫婦で巡礼している最中であったとの逸話もある。僧は事前に、鈴の音が止んだ時が自分が死んだ時であると言い残して地中へ潜った。木製の箱に入れられ、人柱として土に埋められた後、約2週間ほどに渡って空気坑から鈴の音は聞こえたという。雁堤ののり面には人柱を祭神とした護所神社があり、現在も地域住民により毎年7月に祭礼が行われている。
雁堤は現在の富士川の低水敷からは距離があるが、現在も築堤として使用されており、河川区域として国土交通省が管理している。広大な堤内地については、隣接する富士市立岩松中学校のサッカー場などのグラウンドの他、市民が利用できる多目的グラウンド、ゲートボール場などとして富士市などに占用許可が与えられている。またみかんやお茶などの畑としても利用されている。10月の第1土曜には、古郡親子三代の偉業と、築堤や氾濫での犠牲者を弔うかりがね祭りが催される。
秋になると長さ1キロ以上にも及ぶ沿道にコスモスが咲き乱れる。近隣の町内会ごとにエリアが分けられ、当番制で水遣りなどの他エリアに負けずと手間をかけて育てたコスモスはNHKなどの県内テレビニュースでも取り上げられるほど有名となっている。

