蝿の王
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『蠅の王』(はえのおう、原題:Lord of the Flies)は、1954年出版のウィリアム・ゴールディングの小説。題名の「蠅の王」とは、聖書に登場する悪魔であるベルゼブブを指しており、作品中では蠅が群がる豚の生首を「蠅の王」と形容している。1962年にはピーター・ブルック監督、1990年にはハリー・フック監督で映画化された。
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[編集] 概要
ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』やロバート・バランタインの『珊瑚礁の島』など19世紀以前に流行した「孤島漂着もの」の派生形であるが、本作はこれらの作品とは正反対の悲劇的な展開となっている。
未来の大戦中、疎開地へ向かう飛行機が墜落し、乗員である少年たちは南太平洋の無人島に置き去りにされる。当初は法螺貝を中心に規則を作り、協力し合っていた彼らであったが、次第に内面の獣性が目覚め、些細なことで対立を繰り返してゆく。やがて闇に潜む「獣」に脅え、狂気にとらわれた少年たちは、ついに自らの仲間である少年を集団で手にかけるまでに至る。
スティーブン・キングや中上健次の作品には「蠅の王」というモチーフがたびたび登場する。
[編集] 日本語訳
2社から出版されているが、共に平井正穂の訳である。
- 蠅の王 (新潮文庫 1975年3月)ISBN 978-4-10-214601-9
- 蠅の王 (集英社文庫 2009年6月 新装版)ISBN 978-4087605785
[編集] 映像化
- w:Lord of the Flies (1963 film) - 1963年制作のイギリス映画。日本未公開。
- 蠅の王 (映画) - 1990年制作のイギリス映画。