ミノカサゴ
ミノカサゴ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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神戸市立須磨海浜水族園での展示
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Pterois lunulata Temminck & Schlegel, 1843 | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ミノカサゴ(蓑笠子) ルナ・ライオンフィッシュ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Luna lionfish |
ミノカサゴ(蓑笠子、英名:Luna lionfish(ルナ・ライオンフィッシュ)、学名:Pterois lunulata)は、スズキ目フサカサゴ科の海水魚。
和名の蓑笠子は、ミノカサゴの鰭を蓑や菅笠になぞらえたもの。また、刺された際の痛みの強さからさまざまな地方名を持ち、広島県では「ナヌカバシリ(七日走り)」(「痛みに耐えかねて7日間走り回る」の意)[1]、三重県では「マテシバシ」(「うっかり触らないようにしばらく待て」の意)[2]、山口県では「キヨモリ」(「平清盛のように、派手な衣装の下に武器を隠している」の意)[3]などと呼ばれる。
形態
[編集]体長は25cm〜30cmほど[4]。背鰭を中心に毒を持つ[5]。腹鰭の間にツルギがある。
日本近海にはよく似た近縁種としてハナミノカサゴがあるが、こちらは赤褐色で、下アゴの裏にも模様があり、尾鰭に黒い斑紋を持つ[6]。また、側線部に白い鱗を点線状に有する[7]。なお、ミノカサゴでも尾鰭に黒い斑紋を持つことがあるが薄いか少ない[7]。
毒性
[編集]LD50=1.1mg/kg(静脈注射)で死亡例もある。毒の種類は混合毒。刺されると、患部は赤く腫れ上がり、指曲げ不能、めまい、発熱、発汗、頭痛、吐気、手足麻痺、呼吸困難などを引き起こす[8]。外敵だけでなく、ミノカサゴの仲間に対しても毒性を持つ。
生態
[編集]貝類や、甲殻類、小魚などの小動物を捕食する[5][4]。 夜行性で、昼間は珊瑚や岩場の影に潜んでいる。
近縁種については、ミノカサゴ属およびミノカサゴ亜科の項を参照。
分布
[編集]太平洋の南西部とインド洋にかけて、日本では北海道の南部以南の沿岸部の岩礁に生息する[5][4]。
人間との関係
[編集]優雅に泳ぐさまとは対照的に攻撃的な魚で、ダイビング[要曖昧さ回避]時の水中撮影などでしつこく追い回すと激昂、人に向かってくることがある。刺された場合、激痛を伴って患部が腫脹、人によってはめまい・吐き気を起こすことも。
煮付けなど食用として加熱する料理に使われることもあるが、狙って釣れるような魚ではなく、数が揃いにくいため市場には出回らない。
脚注
[編集]- ^ 花魁のような魚…ミノカサゴ - 関西釣り百選・2012年11月6日
- ^ ミノカサゴ - 東海大学水応研
- ^ ミノカサゴに刺されつつ活造りをつくってみた - 野食ハンマープライス・2015年1月21日
- ^ a b c 福井篤監修『講談社の動く図鑑move 魚』、講談社、2012年、64頁
- ^ a b c 今泉忠明監修『危険生物大図鑑』、株式会社カンゼン、2014年、117頁
- ^ そっくりさんの見分け方 ハナミノカサゴとミノカサゴ編 - 碧南海浜水族館
- ^ a b 「ミノカサゴ・ハナミノカサゴ」の見分け方!3つの特徴と違い!? - ダイビング&スノーケリングなぎさひろい
- ^ 『猛毒動物最恐50 : コブラやタランチュラより強い、究極の毒を持つ生きものは』今泉忠明(1944-)、SBクリエイティブ、2020年。ISBN 978-4-8156-0155-3。OCLC 1241122329 。
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、ミノカサゴに関するカテゴリがあります。