緑川ゆき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
緑川 ゆき
生誕 (1976-05-23) 1976年5月23日(47歳)
日本の旗 日本熊本県
職業 漫画家
活動期間 1998年 -
ジャンル 少女漫画
代表作夏目友人帳
受賞 第25回白泉社アテナ新人大賞デビュー優秀者賞(2000年)
テンプレートを表示

緑川 ゆき(みどりかわ ゆき、1976年5月23日[1] - )は、日本漫画家女性熊本県出身・在住。血液型はB型[1]2023年11月現在、『月刊LaLa』に『夏目友人帳』を連載中。

来歴[編集]

中学生の頃から漫画家を目指し始める。1998年に、投稿した『花泥棒』が第74回LMS(ララまんが家スカウト)コースベストルーキー賞を受賞し、『LaLa DX』(白泉社)1998年5月号に掲載される。同年、『珈琲ひらり』が第18回LMG(ララまんがグランプリ)フレッシュデビュー賞を受賞し、『LaLa DX』11月号に掲載されデビューする。初の連載作品『あかく咲く声』で、第25回白泉社アテナ新人大賞デビュー優秀者賞を受賞。以後、同誌や『LaLa』(白泉社)に作品を発表。

2005年から連載した『夏目友人帳』は、単行本5巻までで累計発行部数80万部[2]、単行本11巻までで累計発行部数500万部を突破し[3]2008年7月から9月、2009年1月から3月、2011年7月から9月、2012年1月から3月、2016年10月から12月、2017年4月から6月にかけてテレビアニメ化された。

ペンネーム「緑川」は、熊本の川の名前に由来する。小説家の緑川七央は実の姉である。また、作品のキャラクターの名字は熊本の地名から多く取られている(『あかく咲く声』の辛島→熊本市辛島町、坂本→坂本パーキングエリアなど)[4]

2013年8月9日から同年8月21日、夏目友人帳の原画を展示する「夏目友人帳原画展〜緑川ゆきの世界〜」を開催する。展示する原画枚数が150点以上と他の作品も一部展示される。

作品リスト[編集]

  • 花泥棒(1998年、『LaLa DX』5月号) - 『あかく咲く声』2巻に収録
  • 珈琲ひらり(1998年、『LaLa DX』11月号) - 『あかく咲く声』2巻に収録
  • あかく咲く声(1998年 - 2000年、『LaLa』・『LaLa DX』、ともに白泉社、全3巻)
  • 夏にはため息をつく(2000年、『LaLa』9月号) - 『夏目友人帳』7巻に収録
  • 花追い人(2001年、『LaLa』) - 全3回連載、単行本未収録
  • アツイヒビ(2001年、『LaLa DX』) - 同名の短編集も刊行
  • 蛍火の杜へ(2002年、『LaLa DX』) - 同名の短編集も刊行、2011年映画化
  • 緋色の椅子(2002年 - 2004年、『LaLa DX』、全3巻)
  • まなびやの隅(2004年、『LaLa』10月号) - 『夏目友人帳』6巻に収録
  • 夏目友人帳[5](2003年7月号・2005年1月号 - 、『LaLa DX』・『LaLa』、既刊30巻)
  • 啼かない鳥の帰る樹は(2020年、『LaLa』6月号)

関連人物[編集]

田中メカ
『LaLa』の同期で友人[6]
林みかせ
緑川の原稿を手伝った経験がある[6]
天乃忍
緑川の原稿を手伝った経験がある[6]
時計野はり
緑川の原稿を手伝った経験がある[6]
草川為
緑川が仲のいい漫画家として挙げている人物[6]
可歌まと
緑川が仲のいい漫画家として挙げている人物[6]
仲野えみこ
緑川が仲のいい漫画家として挙げている人物[6]

脚注[編集]

  1. ^ a b 『あかく咲く声』単行本第1巻により
  2. ^ テレビ東京アニテレでの編集長発言。
  3. ^ 『夏目友人帳』単行本12巻発売日の帯より
  4. ^ 『あかく咲く声』単行本第2巻により
  5. ^ 夏目友人帳 : 作品情報”. アニメハック. 2023年3月11日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g “LaLa45周年特集「夏目友人帳」緑川ゆきインタビュー|寂しくないはずなのに、優しいものや儚いものを思うときに感じる“孤独”を描きたい”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年9月3日). https://natalie.mu/comic/pp/lala45th_08/page/2 2021年9月6日閲覧。 

外部リンク[編集]