第46独立空中強襲旅団 (ウクライナ空中機動軍)

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第46独立空中機動旅団
創設 2016年12月23日
所属政体  ウクライナ
所属組織 ウクライナ空中機動軍
部隊編制単位 旅団
兵科 空挺兵
機械化歩兵
兵種/任務/特性 空中機動作戦
人員 3,000人[1]
所在地 ポルタヴァ州ポルタヴァ
標語 いつも準備ができています!
上級単位 空中機動軍司令部
主な戦歴 ドンバス戦争
ロシアのウクライナ侵攻
現司令官 ヴァレリー・スクレド大佐
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第46独立空中機動旅団(だい46どくりつくうちゅうきどうりょだん、ウクライナ語: 46-та окрема аеромобільна бригада)は、ウクライナ空中機動軍旅団。空中機動軍司令部隷下。

概要[編集]

ドンバス戦争[編集]

第46独立空中強襲旅団

2016年12月23日、ドンバス戦争の影響に伴い、第46独立空中強襲旅団としてポルタヴァ州ポルタヴァで創設された[2]

2017年1月から、ドンバス戦争に投入され、東部ドネツィク州ルハーンシク州の前線に配置された。

ロシアのウクライナ侵攻[編集]

2022年2月24日から、ロシアのウクライナ侵攻では、開戦後に定員割れで実戦配備可能な部隊が1個大隊だけだったことが判明し、イギリスがウクライナに提供する軍事訓練プログラムの第一陣に選出され、6月から団員450人以上がイギリスで新兵訓練を受けた。同時にソ連製の装備からNATO加盟国供与の装備に更新された[3][4]

南部・ヘルソン戦線[編集]

2022年8月下旬、南部ヘルソン州ベリスラフ地区で攻勢を開始し、ダヴィディウ・ブリド、ベリスラフ、ヘルソンを解放して11月中旬にロシア軍はドニエプル川西岸から撤退した[5]

2022年11月、再編で部隊の実態が重装備の空中強襲部隊よりも軽装備の空中機動部隊に近かったことから、第46独立空中機動旅団に改称された[4]

2022年12月6日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から、勇気と勇敢さに対する栄誉賞を授与された[6]

東部・バフムート戦線[編集]

2022年12月、東部ドネツィク州バフムート市内に配備された[7]

2022年12月、東部ドネツィク州バフムート地区ソレダルに再配置され、ロシア軍ワグネル・グループと交戦し、戦死者数が把握できないほどの激戦となり両軍が大損害を出すも、2023年1月にソレダルは陥落した[8][9]

南部・ザポリージャ戦線[編集]

2023年6月上旬、戦略予備として南部ザポリージャ州ポロヒー地区オリヒウに配備され、8月下旬に攻勢を開始した[10][11][12]

東部・アウディーイウカ戦線[編集]

2023年12月中旬、東部ドネツィク州ポクロウシク地区マリンカに再配置された[13]

編制[編集]

  • 旅団司令部(ポルタヴァ
  • 第1空中機動大隊
  • 第2空中機動大隊
  • 第3空中機動大隊
  • 第4空中機動大隊
  • 旅団砲兵群
    • 指揮情報中隊
    • 自走砲大隊
    • 榴弾砲大隊
    • ロケット砲大隊
  • 対空ミサイル大隊
  • 偵察中隊
  • 工兵中隊
  • 化学防護中隊
  • 着陸支援中隊
  • 整備中隊
  • 補給中隊
  • 衛生中隊
  • 通信中隊
  • 狙撃小隊

ギャラリー[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]