空関数
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空関数(英: empty function)とは、数学における関数の一種で、定義域が空集合の関数をいう。任意の集合 A について、以下のような空関数が必ず1つ存在する。
空関数のグラフは、直積集合 ∅×A の部分集合である。直積は空なので、その部分集合も空集合 ∅ である。定義域 ∅ に属するすべての x に対して、(x,y) ∈ ∅ となるような値域 A 内の y が一意に定まるので、空部分集合は妥当なグラフである。実際には「定義域にはどんな x も存在しない」ので、これは空虚な真の一例である。
空関数が定数関数の定義に含まれるかどうかを気にすることは少なく、その場その場で便利なように定義することが多い。しかし場合によっては空関数を定数関数の一種と考えないほうがよく、値域を用いた定義が望ましい場合もある。これは、1を素数に含めないとか、空の位相空間を連結空間に含めないとか、自明群を単純群に含めないといったことと同列の考え方である。
任意の集合 A について唯一の空関数が存在するということは、空集合が集合の圏の始対象 (initial object) であることを意味する。
参考文献 [編集]
- Herrlich, Horst and Strecker, George E.; Category Theory, Allen and Bacon, Inc. Boston (1973).
