画仙紙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

画仙紙(がせんし)とは書画の用紙のうち大き目の紙を指し白系の色合いを主とするが紙料により、又同一紙料を用い製紙した画仙紙であってもその紙料を晒す程度により白色ではない画仙紙も数多い。只、安徽省烏城一帯で製紙するケイ県宣紙に限っては「白」が主である。画仙紙の基本規格に小画仙紙、中画仙紙、大画宣紙の三規格がある。雅仙紙・画箋・雅箋・雅宣とも書かれる。書画を書くことを主目的に作られてきたこれら大型の紙の発祥地「中国」ではこれらを総じて「書画紙」と呼び、書画紙のうち産地を限定したものを「宣紙」と呼んできた。  ※限定した産地で製紙される書画紙を「宣紙」と呼ぶが、この宣紙産地製ではない地域で漉く一部の書画紙にその土地の名を冠し≪※※宣紙≫と名付けることがある。

現在の安徽省県地域(旧名“宣城”地域)の周辺一帯は良質な宣紙の原料になる青檀の木≪楡(ニレ)科青檀属 青檀 別名「翼朴」 高木⇒16~20メートルに達する。≫が自生する。この青檀の木を主原料に藁(ワラ)を加えて作られた紙が現在に続く宣紙の元であり、旧地名「宣城」一帯で生産されたので「宣紙」と呼ばれた。 撥墨の佳さを求め、墨の持ち味、墨色の変化をよりよく表現できるように長年に渡る研究が続けられた結果開発された書画を書くのを主目的にした大型の紙。宣城地域で開発されたこの紙が「宣紙」と呼ばれるようになった。その「宣紙」と言う呼称が現在の日本の呼び方「画仙紙」という表現につながる。 中国で「“宣紙”を冠される紙」はその伝統的産地「宣城」、現在の「安徽省県烏城地域」で伝統手法に則り生産される紙に限定されている。が、高名な“宣紙”名(ブランド)を利用し他産地の紙に「宣紙」を冠する製品も古くからあり福建省の“福建宣紙”が一例で且つ有名である。中国安徽省涇県宣州)で産出するなので宣紙と呼ばれた。

大きさによって大画仙、中画仙、小画仙に分けられ、製紙仕上げ段階の仕上げ方法により単箋、二層、三層、・・に分けられる。また、紙質によって煮硾箋(しゃついせん⇒「しゃすいせん」と呼ぶ例が多い。が、いずれにしても中国名を和読みしているだけなので読み手の自由とも言える。)、玉版箋(ぎょくばんせん)、羅紋箋(らもんせん)、豆腐箋(とうふせん)などがある。 中国製の本画仙に対し、日本製のものを和画仙ともいい、甲州画仙、越前画仙、土佐画仙、因州画仙などがある。

日本では中国で言う小画仙が全紙と呼ばれ書道用画仙紙の基準サイズとなっている。全紙(約70×138cm)を基準とし、全紙の縦半分切りは半切(はんせつ)という。

参考文献[編集]

  • 小松茂美編 『日本書道辞典』(二玄社、1988年)

関係項目[編集]