王様の耳はロバの耳

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王様の耳はロバの耳(おうさまのみみはろばのみみ)は、ギリシア神話の一部で、一般にはシャルル・ペローの寓話(英DonkeyskinPeau d'Âne)として独立しても語られ、子供演劇として演じられることもある。ミダースを参照。

日本のミュージカル[編集]

日本では、劇団四季がこの題での子供向けミュージカルを上演している。初演は1965年で、作は寺山修司である。劇団四季の株式会社化以前、ニッセイ名作劇場として上演された。作曲はいずみたく、演出は浅利慶太

原典では、王の耳がロバの耳に変わったことを知ってしまった理髪師が、口どめをされ、苦しさのために森の中の葦に向かって「王様の耳はロバの耳」と叫ぶと、葦がその言葉を言うようになる[1][2]、というところで終わりだが、ミュージカルでは、森の木々がこれを言い、王は木々を切り倒そうとし、これに対して、真実を語るよう王に迫る民衆との間で歌合戦となる。王が負けて、真実を隠そうとした自身を反省したところで、ロバの耳が落ちるというハッピーエンドである。

1970年代には、滝田栄が王を演じていた。

映画など[編集]

『ロバと王女』(Donkey Skin) - ジャック・ドゥミ監督、ミシェル・ルグラン作曲、カトリーヌ・ドヌーヴ主演。宝石を生むロバのおかげで大変裕福な王がいたが、お妃が「私より美しい女性と再婚して欲しい」と遺言して亡くなる。お妃より美しい女性はこの世に王女だけなので、王は王女に結婚を申し込む。王女はロバの皮に身を隠し、姿を消す。家畜の世話係として暮らし始める。王子が正体を知らずに王女に一目惚れする。幸せをつかむために王女が考えた、恋の魔法とは…。

脚注[編集]

  1. ^ さまざまなバージョンがあるが、穴に秘密を話し、そこから木ができて笛になってというものもある。
  2. ^ 大鏡』の序文に「思(おぼ)しき事いはぬは、げにぞ腹ふくるゝ心ち(心地)しける、かゝればこそ昔の人は物言はまほしくなれば、穴を堀りては言ひ入れ侍りけめと覚え侍る」とある。200年も後に、兼好法師が『徒然草』に「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなれば、筆にまかせつつ」と書いている。

外部リンク[編集]