岩合徳光

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岩合 徳光(いわごう とくみつ、1915年12月18日または1916年 - 2007年2月12日)は、日本写真家。写真家の岩合光昭は息子。

人物[編集]

1919年[1]北海道釧路市生まれ。日本大学中退。戦中、戦後は満州(中国東北部)の大連日日新聞の写真部員として働き、1946年(昭和21年)、ソ連保安隊に身におぼえのないのに2カ月間拘禁され、こん棒でなぐられた[2]。帰国後、毎日新聞社などを経て、1961年にフリーとなる。1950年(昭和25年)5月、労組のデモ隊にMPが襲いかかり何人かを捕まえた際にたまたま居合わせた岩合は、夢中でシャッターを押して数枚の写真を上司に提出した[2]。翌日、異動があり、出版のカメラマンとなってライバル誌アサヒグラフの風景シリーズに対抗して動物を撮ることになり、岩合に仕事が回ってきた[2]。動物のことは何も知らなかったので、科学博物館(今泉吉典が1950年から同館動物学課に勤務)、上野動物園(園長は1937-1962古賀忠道、1962-1966林寿郎)、林業試験場(1935年から1960年3月31日まで岸田久吉が目黒の林業試験場敷地に勤務)へと足を運んで、教えられた[2]。主に動物写真を専門に撮影し、その分野の草分け的存在である[3]。大学生の息子光昭を強引にガラパゴスへ連れて行ったときに、岩合徳光は単に仕事を与えるよりも、考える材料としてレイチェル・カーソンRachel Louise Carson(海洋生態学者)の著書「われらをめぐる海」を与えたという[2]。その本にヒントを得たのか、そこで撮った息子の作品「海からの手紙」が木村伊兵衛賞を受けた[2]。日本の子供向け動物図鑑に岩合の撮影した写真が多数使用されている。

低酸素脳症のため、東京都新宿区で死去。91歳没。

著書[編集]

  • カメラ動物記
  • 交尾 岩合徳光動物写真集
  • 錦鯉
  • ライオン
  • 錦鯉百科
  • 野生ゾウの世界
  • 野性の詩 岩合徳光傑作写真集
  • カメラ・サハリ カメラが覗いた野生動物の世界
  • 滅びゆく日本の野性―岩合徳光動物写真集
  • 野生 世界の動物写真集
  • 北極 Nature and life in the arctic
  • クジラ・イルカ・アザラシ
  • 長江 岩合徳光写真集
  • 丹頂鶴 中国・日本のタンチョウ
  • 滅びゆく日本の野生 北
  • 滅びゆく日本の野生 南の国
  • 動物写真の技法 動物園からサバンナまで
  • 動物カメラマン 動物写真の昭和
  • 命 日本の野生
  • どうぶつ くらしとかいかた

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 岩合徳光 (1991), 岩合徳光さん=動物写真家(余白を語る), 1991年11月08日付朝日新聞夕刊 文化, 朝日新聞社, pp. 9 

脚注[編集]

外部リンク[編集]

論文[編集]