大草原の小さな家

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生前の原作者・ローラー・インガルス・ワイルダー(写真左)

大草原の小さな家(だいそうげんのちいさないえ、原題:Little house on the Prairie)はNHK総合テレビ1975年から1982年まで毎週土曜の18時台に放映されたドラマ(その後も数回に渡って再放送が繰り返し行われた)。NBC製作(1974年 - 1982年)。日本語版の台詞の翻訳は森みさ

原作はローラ・インガルス・ワイルダー1867年2月7日-1957年2月10日)による一連の半自叙伝的小説シリーズ。原作シリーズは『大きな森の小さな家(Little House in the Big Woods)』に始まり全9作を数えるが、テレビシリーズでは第3作の『大草原の小さな家(Little House on the Prairie)』以降を描いている。西部開拓時代のアメリカを舞台にしており、インガルス一家はウィスコンシン州オクラホマ州ミネソタ州サウスダコタ州と移り住む。ローラが生まれたウィスコンシン州を後にオクラホマ州へ移り、その後ミネソタ州へ向けて旅立つまでの話がまず2時間のパイロット版として制作され、続いてミネソタ州のウォルナットグローブという町を主な舞台とした連続ドラマが、9シーズンに渡り制作された。


目次

[編集] 新・大草原の小さな家

新・大草原の小さな家(原題:Little house: A New Beginning)は、1982年から1983年まで上述の『大草原の小さな家』シリーズの続編として制作されたテレビドラマである。制作は同じくNBC。日本での初回放送は1991年。当時NBCとしては大草原の物語は8シーズンで終わりにするつもりだったが、一部のファンの要望に応える形で彼らの「その後」を描くことになり、物語の中心が「インガルス家」から「ローラとアルマンゾのワイルダー家」に移された、題名も違う別シリーズとしての本作品が制作された。しかしながら前シリーズの象徴的存在であった父さんや母さんがほんの数回しか出て来ないことや、大人になったローラにキャラクターとしての魅力が以前ほど無かったことなどから視聴率は低迷し、わずか1シーズンでキャンセルされてしまう。現在では『大草原の小さな家』シリーズの第9シーズンとして扱われる場合がほとんどである。

[編集] 2時間スペシャル

はからずもシリーズの最終回となってしまった第9シーズンの最終話はごく平凡な内容のエピソードで、9シーズンも続いた人気シリーズのフィナーレを飾るにはおよそ似つかわしくない代物であった。そこでNBCは3本の2時間スペシャルを最後の花道として、大草原の物語に永遠に別れを告げることとした。1作目は『きのうの日々(原題:Little House: Look Back To Yesterday)』と題されて1983年の秋に放映された。続いて放映されたのは3番目そして最後に撮影された『最後の別れ(The Last Farewell)』で、1984年のイースター(復活祭)期間中に放映された。シリーズとしてはこれが事実上の最終回で、ラストではウォルナットグローヴの町はダイナマイトで破壊されてしまい、視聴者に文字通り”最後の別れ”を印象づけた。そして、2番目に撮影された『この愛すべき子ら(Bless All The Dear Children)』は、長年シリーズを支えてくれたファンへの感謝の気持ちを込めたクリスマス特番として、1984年の冬に放映された。日本での初回放送は1991年で、年末特番として3夜連続で放映された。なお放送順は撮影順と同じで、『最後の別れ』が最後に放映された。

[編集] 原作との違い

テレビシリーズということでかなり脚色されており、原作とはいささか趣を異にしている。このことから、原作を愛好する者からの批判もかなりあったのだが、テレビシリーズがきっかけで原作を手にした者も多く、また原作もテレビシリーズも両方好きだという者も多い。

テレビドラマ化される際、先住民(いわゆるインディアン)の問題をどう扱うのか、アメリカ本国では特に大きな話題になったと言われている。原作ではキャロライン・インガルスが先住民に対し好感情を持っていないと見られる描写が多く(当時のアメリカ人の一般像でもあった)、そのままドラマ化するのかどうかが興味の対象だった。実際には第1話にほんのわずか先住民との邂逅が描かれるが、以後のストーリーに先住民に関するエピソードはほとんど登場しない。その一方、黒人への人種差別に関するストーリーは何話か存在する。

最初の方のシーズンでは原作に基づいた話が基本であったが、第5シーズンあたりから物語の内容が原作とは離れていった。しかしその物語の根底にあるものは原作と通じるところがあり、原作とは別のものとして十分に楽しむことが出来る。たとえば、第5シーズンで一家は一旦ウイノカという大きな町に移住し、その数回後にウォルナットグローブに帰って来るのだが、これは原作にはない。しかし、実際のインガルス一家は、ウォルナットグローブで農業に失敗したために、都会に移って知人のホテル経営を手伝っていたことがあった。その頃の暮らしは実際のインガルス家にとっては、都会の騒々しさに辟易したり、また旅の途中で生まれて数ヶ月の長男を失くしたりしたためにあまり幸せなものではなかったらしく、原作には全く出て来ないのであるが史実である。

[編集] 登場人物(出演者)

インガルス家(第1~第8シリーズの中心)

(農業・製材所勤務他)父さん―フレデリック・チャールズ・フィリップ・インガルス(1836-1902、マイケル・ランドン柴田侊彦
(ネリーのレストランの給仕他)母さん―キャロライン・レイク・クイナー・ホルブルック・インガルス(1839-1924、カレン・グラッスル日色ともゑ
(長女/盲学校の先生)メアリー・キャロライン・アメリア・インガルス(1865-1928、メリッサ・スー・アンダーソン石川弘美
(次女/学校の先生)ローラ・エリザベス・インガルス(1867-1957、メリッサ・ギルバート、大草原の小さな家佐藤久理子新大草原の小さな家玉川紗己子
(三女)キャリー(キャロライン)・セレスティア・インガルス(1870-1946、リンゼイ&シドニー・グリーンブッシュ冨永みーな
(長男…病気で夭折)チャールズ・フレデリック・インガルス
(四女)グレイス・パール・ホルブルック・インガルス(1877-1941、ウェンディ&ブレンダ・ターンボウ)
(養子)アルバート・クイン・インガルス(マシュー・ラボートー坂上忍
(養子)ジェイムス・クーパー・インガルス(ジェイソン・ベイトマン菊池英博
(養子)カサンドラ・クーパー・インガルス(ミッシー・フランシス土方結香
(馬車馬)パット&パティ
(ローラの愛馬)バニー
(番犬)ジャック
(番犬)ギャング(Bandit)

ワイルダー家(第9シリーズの中心)…結婚後のローラの家庭

(農業)アルマンゾ・ジェイムス・ワイルダー(1857-1949、ディーン・バトラー古川登志夫
(妻/下宿屋)ローラ・インガルス・ワイルダー(メリッサ・ギルバート、大草原の小さな家佐藤久理子新大草原の小さな家玉川紗己子
(長女)ローズ・ワイルダー(1886-1968、ジェニファー&ミッシェル・ステフィン)
(長男)命名前に突然死。墓碑銘はBaby Boy Wilder
(アルマンゾ側の姪/養子)ジェニー(ジェニファー)・ロイヤル・ワイルダー(シャナン・ドハーティー藤枝成子
終盤では下宿屋を始め、モンタギューさんやアイゼア、結婚後のウィリー・その妻レイチェルと一緒に暮らしていた。
(アルマンゾの姉/学校の先生)イライザ・ジェイン・ワイルダー(ルーシー・リー・フリピン京田尚子

ケンダル家…結婚後のメアリーの家庭

(夫/弁護士)アダム・チャールズ・ケンダル(リンウッド・ブーマー松橋登
(妻/学校の先生)メアリー・インガルス・ケンダル(メリッサ・スー・アンダーソン石川弘美
(長男)アダム・チャールズ・ホルブルック・ケンダル 火事で夭折

エドワーズ家(第3シリーズまで重要な脇。ビクターのみ第9シリーズレギュラー)

(農業)アイゼア・エドワーズ(ビクター・フレンチ金井大
(妻/郵便局窓口係…後に離婚)グレイス・スナイダー・エドワーズ(ボニー・バートレット此島愛子
スナイダーは死別した前夫の姓。ジョンの死をきっかけにアイゼアがアルコールに溺れたため離婚。3人養子をとっていたが、その3人は実の兄弟であった。離婚後はグレイスが引き取った。
(養子)ジョン・サンダーソン・エドワーズ…メアリーと婚約していたが、後に解消。
(養子)カール・サンダーソン・エドワーズ
(養子)アリーシャ・サンダーソン・エドワーズ

オルソン家(全シリーズにわたり重要な脇。第9シリーズにおいてもレギュラー)

(商店経営)ネルス(ネルソン)・オルソン(リチャード・ブル草薙幸二郎
(妻)ハリエット・ウィリアミナ・オルソン(キャサリン・マグレガー中村紀子子
(長女/レストラン・ホテル経営)ネリー(ダニエル)・ハリエット・オルソン(アリソン・アーングリン竹内美香
(長男)ウィリー(ウィリアム)・ネルソン・オルソン(ジョナサン・ギルバート前田浩一
(養子)ナンシー・オルソン(アリソン・バルソン渕崎ゆり子

ダルトン家…結婚後のネリー

パーシバル・ダルトン(ユダヤ名:アイザック・コーエン)(スティブ・トレイシー安原義人
(妻)ネリー・オルソン・ダルトン(アリソン・アーングリン竹内美香
(長女※キリスト教で洗礼)ジェニファー・オルソン・ダルトン・コーエン
(長男※ユダヤ教で洗礼)ベンジャミン・オルソン・ダルトン・コーエン

ガーベイ家(第4シリーズから第8シリーズまで重要な脇)

(農業)ジョナサン・ガーベイ(マーリン・オルセン石田太郎
(妻/盲学校の手伝い)アリス・ガーベイ(ハーシャ・パラディ野口ふみえ)火事で死亡
(長男)アンディー(アンドリュー)・ガーベイ(パトリック・ラボートー難波克弘

カーター家(第9シリーズで重要な脇)

(鍛冶屋)ジョン・カーター(スタン・アイヴァー若本規夫
(新聞記者)セーラ・リード・カーター(パミラ・ロイランス幸田直子
(長男)ジェブ(ジェビディア)・リード・カーター(リンゼイ・ケネディー浪川大輔
(次男)ジェイソン・リード・カーター(ディヴィッド・フリードマン中村幸介

町の人々

(牧師)ロバート・オルデン(ダブス・グリア巌金四郎
(製材所・製粉所経営者)ラルス・ハンソン(カール・スウェンソン寄山弘
(開業医)ハイラム・ベイカー(ケビン・ハーゲン穂積隆信
(盲学校の先生/レストランの手伝い)ヘスター・スー・タヒューヌ(ケティ・レスター片山真由美
(学校の先生)エヴァ・ビードゥル・シムズ(シャーロッテ・スチュワート高林由紀子
(学校の先生)エタ・プラム(レスリー・ランドン鶴ひろみ

[編集] 撮影こぼれ話

  • キャリー役とグレイス役に関しては、撮影当時、低年齢の為、カリフォルニア州州法に基づいて、双子を起用した。双子が交互に撮影に参加し、一人当たりの負担を減らすという手法がとられた。
  • メリッサ・ギルバートとジョナサン・ギルバートは、姉弟であるが、互いに養子であるため血縁関係ではない。
  • マシュー・ラボートーとパトリック・ラボートーは、兄弟であるが、血縁関係ではない。
  • スティブ・トレイシーとアリソン・アーングリンは、私生活においても仲がよく、自分達の全撮影分が終了後も親密に連絡を取り合っていた。その後、スティブ・トレイシーがエイズにかかり、アリソン・アーングリンはエイズ撲滅運動に参加するようになった。
  • 視点がローラでありながら、タイトルロールや新聞ラテ欄に載る出演者紹介は必ずマイケル・ランドン(とうさん)がトップであった。これは俳優の格の違いによるもの。

[編集] 他シリーズ

[編集] アニメ

1975年日本で草原の少女ローラのタイトルでアニメ化された。

[編集] CBS版

1999年CBS製作による単発ドラマ。日本では「大草原のかなたに~ローラ・インガルス・ワイルダー物語」のタイトルでNHKにて放送された。

[編集] ABC版

2005年3月から4月にかけて、ABCの製作、全3話で放送されている。

[編集] 外部リンク