佐々木洵樹

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佐々木 洵樹
生年月日 (1991-06-14) 1991年6月14日(32歳)
出身地 北海道旭川市
通称
  • ソリッドパンチャー
  • K-1スーパーバンタム級四天王
国籍 日本の旗 日本
身長 170 cm (5 ft 7 in)
体重 スーパーバンタム級
スタイル ボクシング
トレーナー
  • 西尾誠(ボクシング)
  • 古川誠一(キックボクシング)
現役期間 2009年2月21日〜2022年12月22日
キックボクシング記録
試合数8
勝利7
ノックアウト1
敗戦1
プロボクシング記録
試合数23
勝利19
ノックアウト7
敗戦4
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佐々木 洵樹(ささき じゅんき、1991年6月14日 - )は、日本男性プロボクサー。元キックボクサー北海道旭川市出身。元帝拳ジム所属。POWER OF DREAM所属。 第5代Krushバンタム級王者。日本松濤館空手道連盟有段者。

POWER OF DREAM[編集]

ジム所属選手には、現OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の武居由樹、第3代K-1 WORLD GPフェザー級王者の江川優生、極真会館世界6位星龍之介、初代K-1 WORLD GPクルーザー級王者のシナ・カリミアン、第10代Krushスーパーフェザー級王者の中島千博らがいる。

来歴[編集]

ボクシングで東洋太平洋のランカーになると、 キックボクシング団体、Krushに主戦場を変えた。 元々シルバーウルフでキックボクシングの経験もあり、RISEのアマチュア大会にも出場していた

Krush初参戦では三連勝中の、林勇汰対戦し蹴りに苦戦することなくサウスポーからロー・ミドルと蹴りで先制。2R、リーチと上背で勝る佐々木は右ジャブを連続で打ち、そこから前蹴り、左ストレートを飛ばし林を容易に近づけさせない。離れた距離でも佐々木は左ミドルを放ってヒット。さらに佐々木はバックブローも見せる。佐々木はジャブだけでなく前蹴りも巧みに使い、林の左フックの内側を右ショートフックで抜きフラつかせる。 3R飛び膝などを魅せ、林の右ストレートをダッキングでかわして当てさせず、佐々木は試合を終える。判定は30-29、30-28、30-28の3-0で佐々木。ボクシングからの転向初戦、Krushデビュー戦で高い技術を見せ勝利した。

2戦目、Krush.103では萩原秀斗ローに合わせた左ストレートでダウンを奪う。1R 2分51秒(3ダウン:右フック)で 立ち上がった萩原にロープを背負わせ、佐々木はやはり左ストレートを合わせて2度目のダウンをスタンディングダウンで与える。  佐々木はさらに左ストレートでとらえ、左ミドルから返しの右フックで3度目のダウンを与え、1Rで試合を決めた。 マイクでは「みなさん、こんばんは。パワーオブドリームの佐々木です。プロボクシングから転向して2戦目ですけど、本当にキツい練習をやってきたので、少し形になったかと思いますタイトルマッチ、53㎏で狙っていくのでよろしくお願いします。パワーオブドリーム、よろしくお願いします」と述べた。

自分を拾ってくれたPOWER OF DREAMと古川会長にベルトを獲って恩返ししたい」 ボクシングからKRUSH参戦を決めるきっかけになったのも会長のおかげというか、出会ってなかったらキックボクシングももちろんやってない し、もしかしたらもう格闘技は辞めていたかもしれない。 こうしてキックを始めてKRUSHに参戦するようになったのも会長との出会い、PODとの出会いがあったからですね。と述べている

Krush参戦からわずか3戦目でタイトルマッチに上り詰めた。相手はK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST所属の武尊の後輩、第4代Krushバンタム級王者の晃貴。 1R、佐々木はゴングからすぐ前に出て間合いを詰めるとサウスポーからの左ストレート。晃貴を懐に入れさせない。晃貴が入ってこようとすると、佐々木は左クロスで脅かす。ラウンド終盤、晃貴は圧力を強めて前に出るが、佐々木はこれをグッと押し返す。

2R右ボディフックを打ち、晃貴が入って来ようとすると左クロスで進入を阻む。そして晃貴の前蹴りの直後に左ストレートを合わせダウンを奪う。


 3R、佐々木は右ジャブを突きながら右回り。左右フックを晃貴に見舞い、晃貴が打ち返してきてもその内側をフックで打ち抜く。リーチで劣る晃貴だが、佐々木の懐に入ることができずパンチが届かない。右インローで佐々木の体勢を大きく崩した晃貴はそこから攻めて出るが、佐々木のダッキング・ボディワークにパンチが空を切る。判定30-28、30-28、29-28の3-0で佐々木。パワーオブドリームに3本目のベルトをもたらした。

5月のK-1横浜武道館大会が不完全燃焼の試合に終わり、試合後には引退を示唆した佐々木。しかし学生時代の卒業文集に記された夢「K-1王者になる」に支えられ、再びリングに立つと決意した。過去の自分からのエールに「K-1という舞台に立つ気持ちをもう一度思い出して奮い立った」

第3代 K-1WORLD GP バンタム級トーナメントに出場。 一回戦の相手は内田晶と対戦が決まった。 トーナメントには玖村将史、金子晃大、璃明武、佐々木と、K-1スーパーバンタム級四天王と呼ばれている三人も出場している。 トーナメントでは一日に3試合をしなければならない中、内田晶との対戦、本線では決着がつかず延長に突入。 過酷でキツイ一回戦となったが勝利した。

準決勝は玖村将史と対決。 玖村は一回戦をKOで勝ち上がって来ており、延長戦をした佐々木とは差が出て、プロ初の黒星。


Last ring[編集]

2023年7月22日、Krush.151で引退セレモニーを行った。 古川会長、元K-1フェザー級王者江川優生、Krushフェザー級王者中島千博らが花束の贈呈を行った。 続いて、ボクシング時代に所属していた帝拳ジムのトレーナーと同期の選手、実母、妻、息子など沢山の人に見守られながら引退セレモニーを行った。 マイクでは「15歳で、K-1王者になりたくてキックボクシングを始めて、その後に帝拳ジムに入門。ボクサーとして10年やって、日本ランキングに入ったのですが、また夢を追いかけたくてK-1の道に行きました」とK-1ファイターになった経緯を話した。

「一番良かったのは王者になれたことですが、色んな方と触れ合えて普通では味わえない世界を見れたのが自分の誇り。帝拳のトレーナーもキックボクシングに転向して、ほとんど連絡をとってなかったんですが、二つ返事で来てくれたので嬉しかったです。これから夢を持った選手や世間に格闘技の素晴らしさを伝えていきたいです。息子にも夢之力、何でもいいのでやってもらおうと思います。自分もこれから夢之力で頑張ろうと思います」

10カウント、ゴングが鳴らされ現役を終えた。

戦績[編集]

  • プロボクシング:23戦19勝(7KO)4敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2009年2月21日 4R TKO 夏井 秀司(東海) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 2009年7月14日 4R 判定3−0 川下 直人(角海老宝石 日本の旗 日本
3 2009年12月5日 4R 判定3−0 堤箸 弘幸(宮田) 日本の旗 日本
4 2010年3月31日 4R 判定3−0 蓮見 宗昭(西城) 日本の旗 日本
5 2010年05月21日 4R 判定2−1 岩崎悠輝(新開) 日本の旗 日本
6 2010年11月6日 4R 判定3−0 関戸祐介(博多協栄) 日本の旗 日本
7 2011年3月5日 2R TKO 佐々木功(岐阜ヨコゼキ) 日本の旗 日本
8 2011年6月4日 2R TKO 伊藤 淳郎(折尾) 日本の旗 日本
9 2011年11月6日 6R 判定2−0 岡畑 良治(セレス) 日本の旗 日本
10 2012年2月4日 6R 判定3−0 高橋 慎弥(岐阜ヨコゼキ) 日本の旗 日本
11 2012年8月4日 8R TKO 古藤 功徳(折尾) 日本の旗 日本
12 2013年2月2日 6R TKO 長濱 慎吾(セレス) 日本の旗 日本
13 2013年6月1日 8R 判定0−3 荒井 遼晴(角海老宝石 日本の旗 日本
14 2014年6月7日 8R 判定3−0 丸岡 航平(VADY) 日本の旗 日本
15 2014年10月14日 8R 判定3−0 草野 慎悟(ヨネクラ) 日本の旗 日本
16 2015年4月13日 8R 判定0−3 竹中良(三迫) 日本の旗 日本
17 2015年10月3日 8R 判定3−0 小澤有毅(筑豊) 日本の旗 日本
18 2016年2月6日 2R TKO チョークサウィー・チャムナンタン タイ王国の旗 タイ
19 2016年7月2日 8R 判定3−0 杉山 令耕(岐阜ヨコゼキ) 日本の旗 日本
20 2016年12月12日 8R 判定3−0 玉川 裕大(渡嘉敷) 日本の旗 日本
21 2017年6月25日 5R TKO キル・サンフ 大韓民国の旗 韓国
22 2017年12月2日 8R 判定3−0 ウィー・カンポス フィリピンの旗 フィリピン
23 2018年6月2日 8R 判定1−2 佐川遼(三迫) 日本の旗 日本
テンプレート

キックボクシング[編集]

キックボクシング 戦績
8 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
7 1 6 0 0 0
1 1 0 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× 玖村将史 1R 1:37 KO (左フック) K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~
【K-1 WORLD GP 第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント準決勝】
2022年2月27日
内田晶 延長判定3-0 K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~一回戦 2022年2月27日
ラット・エイワスポーツジム 3R終了判定3-0 K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~ 2021年5月30日
璃明武 3R終了判定3-0 K-1 WORLD GP 2020 JAPAN~K-1冬の大一番~ 2020年12月13日
龍斗 3R終了判定2-0 krush.116 2020年8月29日
晃貴 3R終了判定3-0 Krush.107【Krushバンタム級タイトルマッチ】 2019年11月8日
萩原秀斗 1R 2分51秒(3ダウン:右フック) krush.103 2019年7月21日
林勇汰 3R終了判定3-0 krush.98 2019年2月16日

獲得タイトル[編集]

〈キックボクシング〉

<プロボクシング経歴>

〈空手道〉

  • 第2回空手之道長野全国大会優勝。

表彰[編集]

  • K-1AWARDS2022 功労賞

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
晃貴
第5代Krushバンタム級王者

2019年11月8日 - 2020年7月22日(返上)

空位
次タイトル獲得者
吉岡ビギン