中野泰志

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中野 泰志(なかの やすし、1961年 - )は、日本の心理学者山口県出身。東京国際大学教養学部人間関係学科卒業、慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了(文学修士)。現在、慶應義塾大学経済学部教授神奈川大学非常勤講師[1]。専門は実験心理学、障害児心理学、ヒューマンインタフェース。

大学院修了後、国立特殊教育総合研究所研究員となり、1997年に慶應義塾大学経済学部助教授に就任。2003年から2006年の3年の間、福島智研究室の東京大学先端科学技術研究センター特任教授に転籍する。2006年、慶應義塾大学経済学部教授に復籍。 2016年にリリースされた「UDデジタル教科書体」を開発した高田裕美に協力し、視認性や可読性の実験を行なった[2]

学歴[編集]

職歴[編集]

  • 1988年:国立特殊教育総合研究所 視覚障害教育研究部 研究員
  • 1996年:国立特殊教育総合研究所 視覚障害教育研究部 主任研究官
  • 1997年4月:慶應義塾大学経済学部 助教授
  • 2003年4月:慶應義塾大学経済学部 教授、客員教授
  • 2003年4月:東京大学先端科学技術研究センターバリアフリープロジェクト 特任教授に転籍
  • 2006年4月~8月:東京大学先端科学技術研究センター 客員教授
  • 2006年4月:慶應義塾大学経済学部 教授に復籍

著書[編集]

  • 「教育的な視機能評価と配慮. 視力の弱い子どもの理解と支援」 教育出版
  • 「視覚情報処理ハンドブック」 朝倉書店 
  • 「障害者福祉論」 財団法人放送大学教育振興会
  • 「ロービジョンケアの実際-視覚障害者のQOL向上のために 第2版」 医学書院 
  • 「ユニバーサルデザイン―みんなのくらしを便利に―全3巻」 あかね書房
  • 「Introduction to Assistive Technology -電子情報支援技術を学ぶ-」 財団法人ニューメディア開発協会 

監修[編集]

  • 「からだとはたらくどうぐたち 車いすにのったらどうなるの? 」ほるぷ出版 中野 泰志 桂律也 監修。ハリエット・ブランドル 著。
  • 「からだとはたらくどうぐたち ペースメーカーってなんだろう?」 ほるぷ出版 中野 泰志 監修。ハリエット・ブランドル 著。

所属学会[編集]

  • ロービジョン学会(評議員・理事)
  • 日本福祉のまちづくり学会(幹事、元特別研究委員会委員長、元情報障害特別研究委員会委員長)
  • 視覚障害リハビリテーション協会(元会長・元副会長・元紀要編集委員)
  • 日本特殊教育学会(元特殊教育学研究編集委員)

脚注[編集]

  1. ^ 神奈川大学シラバス
  2. ^ 高田裕美『奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体開発物語』時事通信出版局

外部リンク[編集]