上町断層

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上町断層(うえまちだんそう)とは、大阪府を南北に貫く活断層である。日本の活断層の中では地震の発生確率が(相対的に)高いグループに属している。

概要[編集]

生駒断層の分岐断層[1]であると考えられており、大阪府北部の豊中市から大阪市内の上町台地の西の端を通り、大阪府南部の岸和田市にまで続く。長さは約40キロメートルになる。断層の東側が西側に乗り上げることで、千里丘陵や上町台地を形作った。

一つの断層ではなく、大阪府北部の豊中市から吹田市までは佛念寺山断層(ぶつねんじやまだんそう)と呼ばれる。その南の大阪市内の上町断層の本体を経て、さらに南の長居断層(ながいだんそう)、大阪市を南にぬけて、和泉市岸和田市にかけての坂本断層(さかもとだんそう)、久米田池断層(くめだいけだんそう)と続く。このほかにも平行して、いくつかの派生した褶曲があり、すべてをあわせて上町断層帯とも呼ぶ。

地震活動による被害予想[編集]

最新活動時期は、約28,000年前〜約9,000年前と思われ、平均活動間隔は8,000年程度と推測されているが、過去の活動履歴がよくわかっておらず、活動間隔も最後の活動時期も正確には絞り込めないため地震発生確率ははっきりとしたものではないが、警戒要の断層である。

標高が高い上町台地は断層の東側にあり、古くからの半島で地盤がしっかりしている。しかし、標高の低い周辺地域は近年の埋め立て地であり地震時の液状化などが懸念されており、標高の高い上町台地中心部は地震時の被害が少ないと言われている。

上町断層は、吹田市の江坂大阪市の都心部、天王寺公園の真下など、都市の重要な施設や人口密集地を通っており、地震が発生すると大きな被害が予測されている。

2007年11月に発表された内閣府中央防災会議の報告ではM7.6を想定し、被害が最も大きい場合、死者4万2千人、負傷者22万人、帰宅困難者200万人、全壊棟数97万棟、避難者550万人、経済への被害74兆円と想定されている[2]。死者数においては、現在想定されている地震の中では最も高いものとなっている。ちなみに、大阪府自然災害総合防災対策検討委員会が2007年3月に発表した報告では、被害が最も大きい場合でも死者は約1万1千人とされた。

脚注[編集]

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  1. ^ 産業技術総合研究所 活断層・古地震研究報告  第3号 (2003年)
  2. ^ 西日本新聞「直下地震の経済被害試算 近畿74兆円、中部33兆円 交通網寸断、全国に影響」(2008年5月15日掲載)

外部リンク[編集]