ヒューマンライブラリー
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(リビングライブラリーから転送)
ヒューマンライブラリー(human library)は、障がい者や社会的マイノリティを抱える人に対する偏見を減らし、相互理解を深めることを目的とした試み。「ヒューマンライブラリー」は、『人を本に見立てて読者に貸し出す図書館』という意味で[1]、『読者(参加者)』と『本(障害者やマイノリティを持つ人)』とが一対一で対話をする。「リビングライブラリー」とも呼ばれる。
2000年にロスキルド・フェスティバルの一企画としてデンマークで行われたのが始まり[2][1]。当初は「暴力廃絶」を目的としており、イベントのブースの一角として始まったのが最初。それ以降、北欧、北米、オーストラリアなどでも開催されるようになった。アジアでは日本以外にマレーシアやタイなどでも開催されている。2018年の時点で世界90か国以上でヒューマンライブラリーのイベントが開催されている[3]。
貸し出される本の例
[編集]2010年11月28日、2011年12月11日に明治大学で行われたヒューマンライブラリー[4][5]
2020年2月29日[6]、2021年2月6日[7]、2021年6月19日[8]、2021年10月23日[9]、2022年2月21日[10]に横浜市中区で行われたヒューマンライブラリー
日本におけるヒューマンライブラリー
[編集]主催者(五十音順)
- 駒澤大学
- 獨協大学
- 明治大学
- 長崎外国語大学
- ヒューマンライブラリーNagasaki
- ブックオブ・りーふぐりーん
- 山手オープンタウン
- リビングライブラリージャパン
脚注
[編集]- ^ a b 横田雅弘, 「ヒューマンライブラリーという図書館 ~新しい図書館のかたち~」『情報の科学と技術』 68巻 1号 2018年 p. 19-24, doi:10.18919/jkg.68.1_19, 情報科学技術協会
- ^ “注目の「生きている図書館」 障害者や性的少数者らが本の役割”. 暮らし. 中日新聞 (2013年5月9日). 2013年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月25日閲覧。
- ^ 横田雅弘「ヒューマンライブラリーの可能性 : 「読者」(来場者)と「司書」(学生)の学びを中心に」第16巻、言語文化教育研究学会、2018年、2020年1月29日閲覧。
- ^ “「人」を借りる図書館「ヒューマンライブラリー」開催 !~この1日で一生の見方を変えてみませんか?~”. 明治大学 (2010年11月23日). 2013年7月25日閲覧。
- ^ “人を借りる図書館 『ヒューマンライブラリー』 12/11(日)開催”. 明治大学 (2011年12月1日). 2013年7月25日閲覧。
- ^ “ヒューマンライブラリー”. 山手オープンタウン (2020年2月29日). 2020年2月29日閲覧。
- ^ “山手でウェブ交流会 人を本に見立て相互理解 プロ手品師、思い語る”. タウンニュース中区・西区版 (2021年2月11日). 2021年2月11日閲覧。
- ^ “ヒューマンライブラリー”. 山手オープンタウン (2021年7月1日). 2021年7月1日閲覧。
- ^ “山手の任意団体 車いす生活者の視点 配信10月23日、動画サイトで”. タウンニュース中区・西区版 (2021年10月14日). 2021年10月14日閲覧。
- ^ “ヒューマンライブラリーの様子を動画で配信”. タウンニュース中区・西区版 (2022年3月3日). 2022年3月3日閲覧。
参考文献
[編集]- ココロのバリアを溶かす―ヒューマンライブラリー事始め(駒澤大学 坪井ゼミ) ISBN 4822602982