ユノハナガニ

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ユノハナガニ
Austinograea yunohana cropped.jpg
新江ノ島水族館の生体展示
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
: 軟甲綱 Malacostraca
亜綱 : 真軟甲亜綱 Eumalacostraca
上目 : ホンエビ上目 Eucarida
: 十脚目(エビ目) Decapoda
亜目 : 抱卵亜目(エビ亜目)
Pleocyemata
下目 : 短尾下目(カニ下目)
Brachyura
: ユノハナガニ科
Bythograeidae
: ユノハナガニ属
Austinograea
: ユノハナガニ A. yunohana
学名
Austinograea yunohana
Takeda, Hashimoto et Ohta, 2000
和名
ユノハナガニ

ユノハナガニ(湯の花蟹)Austinograea yunohana は、エビ目(十脚目)・ユノハナガニ科に分類されるカニの一種。深海熱水噴出孔付近に生息するカニで、特殊な環境への適応が多く見られる。

甲幅は40mm前後で、甲羅は丸っこい。光の届かない深海に適応して複眼退化しており、体色も白い。和名はその姿が温泉に舞う湯の花のようだとしてつけられたもので、学名の種小名にも"yunohana"とつけられている。生態や体色は大きく違うが、外見はサワガニに似る。

深海底の海底火山海嶺の、熱水噴出孔の周囲に高密度で生息し、他の多くの生物とともに化学合成生態系を形成する。食性は肉食性で、生息域に同居するチューブワーム(ハオリムシ)などを捕食している。

しんかい6500」などの深海探査船によって捕獲される。捕獲時は魚肉などの餌を入れた籠を生息域に設置して捕獲するが、ユノハナガニは匂いに敏感で、我先に籠へ殺到する。

現在の所、水産資源としての価値は見出されていないが、興味深い深海生物として研究が行われており、日本科学未来館新江ノ島水族館などで生体が飼育されている。深海生物には高温・高圧などの条件下でないと生きられないものもいるが、ユノハナガニは高圧下でなくても生存可能で、飼育はわりと容易である。また、複眼がなくとも光を感じる眼点があり、明るいときはあまり動かず、暗くなると行動するという生活リズムを持つことがわかっている。

ユノハナガニ科のカニは世界中の深海に多くの種類が分布しているとみられるが、深海生物ゆえ詳しい生態や種分化などが不明で、これからの研究が待たれる。

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