ホートン・インパクト・クレーター

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クレーターのレーダーによる画像

ホートン・インパクト・クレーター(英:Haughton impact crater)はカナダクイーンエリザベス諸島で2番目に大きな島デヴォン島ヌナブト準州)にあるクレーターのことである。

デヴォン島

概要[編集]

3900万年前(始新世後期)に直径約2kmの隕石によって形成された[1]もので、クレーターの直径は23kmであり現在は湖になっている。ホートン・インパクト・クレーターを作った隕石の直径は約2キロメートルと考えられている。

北緯75度にあり、知られている中では最北にあるクレーターである。気温は年間のほとんどが氷点下で、植生もほとんどなく、そのため風化による影響がほとんどない。緯度の低い場所にある他のクレーターに比べ、侵食による劣化が少なく多数の地質学的特食を維持している。

火星研究[編集]

地質学的及び気候の見地から、ホートン・クレーター及びその周囲は地球上であっても火星の環境に近いとされている[2]。例えば中心部は永久凍土に染みわたった角礫岩になっており、湿度があり気温の低い火星と似ている。アメリカ合衆国の火星研究所(Mars Institute)と地球外知的生命体探査プロジェクト(SETI)は火星上の生命体の可能性及びその研究業務を試験する「ホートン火星プロジェクト」をこの場所で実施している。火星協会フラッシュライン火星北極調査基地(FMARS)もここに基地を設け研究を実施している。

脚注[編集]

  1. ^ [1]
  2. ^ [2]