ハーパー・リー

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2007年、ホワイトハウスにて

ネル・ハーパー・リー(Nelle Harper Lee, 1926年4月28日 - )は、アメリカ小説家。『アラバマ物語』(原題:To Kill a Mockingbird)で知られる。また、この物語りの続きに当たる『Go Set a Watchman』(邦題未定)を以前に書いていて、2015年に出版されることが発表されている。[1] [2]

概要[編集]

ハーパー・リーはアラバマ州モンローヴィルで生まれ、アラバマ大学で法律を学び、次にイギリスオックスフォード大学に一年間留学した。その後ニューヨークで航空会社の予約係として働き自活したが、作家として身を立てようと決心して仕事を辞め、南部の生活に関する一連の短編小説を書いた。編集者らの励ましを受けた彼女は、それら短編をもとに『アラバマ物語』を書き上げた。1960年に出版されたこの作品はベストセラーとなり、1961年にはフィクション部門でピューリッツァー賞を受賞した。1963年には映画化され、主演のグレゴリー・ペックが主演男優賞を獲得するなど三部門でアカデミー賞に輝いた。

作家トルーマン・カポーティは子供時代のハーパー・リーの隣人で、幼なじみであり、『アラバマ物語』に登場する少年ディルのモデルでもある。60年代中頃に、リーはカポーティと共に彼の小説『冷血』の取材助手として旅行した。カポーティは同作品を彼女に献呈した。当時のカポーティを描いた2005年の映画『カポーティ』では、キャサリン・キーナー演じるリーが登場し、『アラバマ物語』が映画化されたくだりも描かれる。

『アラバマ物語』以後リーは、少数の短いエッセイを除き、作品を上梓していない。公の場にもほとんど姿を現さないため、新たな作品に取り組んでいるとの憶測も(他のアメリカ人作家でいえばJ・D・サリンジャーラルフ・エリソンと同様に)されている。

チャールズ・J・シールズによる 『アラバマ物語』を紡いだ作家 (MOCKINGBIRD A PORTRAIT OF HARPER LEE)(柏書房)という評伝も2014年に翻訳された。

2007年11月、81才のリーはその文化的貢献に対してジョージ・W・ブッシュ大統領から大統領自由勲章を授与され、ホワイトハウスでの式典に姿を見せた[3][4][5]

脚注[編集]

  1. ^ Alter, Alexandra (2015年2月3日). “Harper Lee, Author of ‘To Kill a Mockingbird,’ Is to Publish a Second Novel”. The New York Times (New York). http://www.nytimes.com/2015/02/04/books/harper-lee-author-of-to-kill-a-mockingbird-is-to-publish-a-new-novel.html?_r=0 2015年2月3日閲覧。 
  2. ^ 同記事が日本のThe Japan Times紙 2015.02.10.に付帯したInternational New York Timesにも掲載。
  3. ^ President Bush Honors Medal of Freedom Recipients The White House Press Release from November 5, 2007
  4. ^ Harper Lee given Presidential Medal of Freedom; The Birmingham News, November 5, 2007
  5. ^ Author Lee receives top US honour; BBC News Online, November 6, 2007