ニュージーランドオウギハクジラ

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ニュージーランドオウギハクジラ
ヒトとの大きさ比較
ヒトとの大きさ比較
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
亜目 : ハクジラ亜目 Odontoceti
: アカボウクジラ科 Ziphiidae
亜科 : トックリクジラ亜科 Hyperoodontinae
: オウギハクジラ属 Mesoplodon
: ニュージーランドオウギハクジラ
M. hectori
学名
Mesoplodon hectori
Gray1871
和名
ニュージーランドオウギハクジラ
英名
Hector's Beaked Whale
ニュージーランドオウギハクジラ生息域
ニュージーランドオウギハクジラ生息域

ニュージーランドオウギハクジラ(新西蘭扇歯鯨、Mesoplodon hectori)はハクジラ亜目アカボウクジラ科オウギハクジラ属に属する小型の珍しいクジラである。幾つかの座礁例から南半球に棲息すると推定されるが、2002年時点において、生きている個体の観察例は報告されていない。

種小名のhectoriおよび英名(Hector's Beaked Whale:ヘクターのオウギハクジラ)は、スコットランドの地質学者でありニュージーランドウェリントンにある植民地博物館 (colonial museum) の創始者でもあるジェームズ・ヘクター卿 (en:James Hector) に由来する。

アメリカカリフォルニア州において、ニュージーランドオウギハクジラの座礁や目撃が報告されたことがあるが、全てペリンオウギハクジラ (Mesoplodon perrini) の誤認であったことがわかっている。

形態[編集]

座礁したニュージーランドオウギハクジラ

オウギハクジラ類としては典型的な体型であるが、オウギハクジラ属の中では小柄な種類である。雄の体長は少なくとも4mであるが、雌の体長は不明である。生まれた直後の体長は2m以下であると考えられている。

雄の特徴である三角形の歯が下顎の先端に2本生えており、口を閉じている時でもそれらの歯が見える。

体色は全体的に灰色であり、背側は濃い灰色、腹側は明るい灰色である。上顎や眼の周囲は濃い灰色であるが、下顎は白に近い灰色である。


生態[編集]

生態は不明であるが、おそらくイカを食べるだろうと考えられている。

生息域、生息数[編集]

おそらくニュージーランド周辺に多く棲息するだろうと考えられている。 タスマニア南アメリカフォークランド諸島南アフリカにおいて座礁例が報告されている。 生息数は不明である。

保護[編集]

捕鯨の対象となったことはない。 漁具による混獲の犠牲になったという報告もない。 IUCNレッドリストにおいてはDD(Data Deficient-情報不足)に分類されている。

参考文献・外部リンク[編集]

  1. Cetacean Specialist Group, Mesoplodon hectori in IUCN Red List of Threatened Species (2006).
  2. Encyclopedia of Marine Mammals, William F. Perrin, Bernd Wursig, and J. G. M Thewissen eds, Academic Press (2002). ISBN 0-12-551340-2
  3. Randall R. Reeves, Brent S. Steward, Phillip J. Clapham, and James A. Owell, Sea Mammals of the World, A & C Black, London (2002). ISBN 0-7136-6334-0
  4. Hector's Beaked Whale Australlian Museum "Fact Sheets"
  5. Hector's Beaked Whale Texas A&M University-Corpus Christi
  6. Mesoplodon hectori CMS (Conservation on Migratory Species
  7. 海棲哺乳類図鑑「ニュージーランドオウギハクジラ」 国立科学博物館 動物研究部