ドン・カルロス (戯曲)

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『ドン・カルロス』、1787年

ドン・カルロス』(Don Karlos, Infant von Spanien)は、フリードリヒ・フォン・シラーの悲劇・歴史劇。ドイツ語、全5幕。1783年から1787年にかけて書かれ、1787年ハンブルクで初演された。主人公はスペインの王太子、アストゥリアス公カルロスで、16世紀フェリペ2世治世下のスペインで起きた歴史的事件を元にしている。

題名[編集]

当初の題名は Dom Carlos。Domはスペイン語ではなくポルトガル語であり、クリストフ・マルティン・ヴィーラントの指摘を受け、シラーは1801年にスペイン語の Don に訂正した(ドン (尊称) を参照)。

登場人物[編集]

あらすじ[編集]

日本語訳[編集]

  • 『ドン・カルロス 西班牙の太子』佐藤通次訳、岩波書店、1927年
  • 『ドン・カルロス―西班牙太子』山下秩光訳、桜門出版社、1949年
  • 『ドン・カルロス スペインの太子』佐藤通次訳、岩波文庫、1955年[1]
  • 「ドン・カルロス」野島正城訳、河出書房世界文学全集 第2期 第2(ゲーテ、シラー)』1956年
  • 「ドン・カルロス」北通文訳、筑摩書房『世界文学大系 第18 シラー』 1959年
  • 『ドン・カルロス スペインの王子』青木敦子訳 幻戯書房「ルリユール叢書 シラー戯曲傑作選」、2023年

オペラ化[編集]

この戯曲を元にして複数のオペラが作られた。

脚注[編集]

  1. ^ 岩波書店の案内