タンナーゼ
タンナーゼ(Tannase、EC 3.1.1.20)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- 二没食子酸 + H2O 2 没食子酸
従って、基質は二没食子酸と水で、生成物は没食子酸である[1]。
この酵素は、加水分解酵素に分類され、特にカルボキシルエステル結合に作用する。構造名は、タンニンアシルヒドロラーゼ(tannin acylhydrolase)である。
二没食子酸の2つの芳香環の中央のエステル結合を加水分解するだけではなく、2つの芳香環のうちの1つの末端に結合するエステル官能基を加水分解するエステラーゼ活性も持つ[2]。
タンナーゼは、ガロタンニンの分解で主要な役割を果たす。ルーメン細菌を含む広範な微生物が持つ[3]。
出典[編集]
- ^ Dyckerhoff H and Armbruster R (1933). “Zur Kenntnis der Tannase”. Hoppe-Seyler's Z. Physiol. Chem. 219: 38–56. doi:10.1515/bchm2.1933.219.1-2.38.
- ^ Haslam E, Stangroom JE (April 1966). “The esterase and depsidase activities of tannase”. Biochem. J. 99 (1): 28–31. PMC 1264952. PMID 5965343.
- ^ Bhat TK, Singh B, Sharma OP (1998). “Microbial degradation of tannins--a current perspective”. Biodegradation 9 (5): 343–57. doi:10.1023/A:1008397506963. PMID 10192896.