タッソハム

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タッソハムとポーチドエッグ、グリルしたトマトオランデーズソース

タッソハム(Tasso ham)は、ルイジアナ州南部の特産品(クレオール料理)である。ブタの前脚からではなく肩肉から作るため、「ハム」という名称は実際は誤称である。脂肪に富んでいるが、筋肉を常に動かす部位であるため、風味が強い。7-8ポンドの塊肉を筋と垂直に厚さ7.5cm程度にスライスし、亜硝酸塩と砂糖を含む塩漬けにする。3-4時間だけ漬け込んで洗い流し、カイエンヌペッパーニンニクを含むスパイスをまぶし、完全に火が通るまで燻製する。

タッソハムはそのまま食べる他、シチューや野菜の蒸し煮の風味付けにも用いられる。また、パスタクラブケーキスープグレイビーソース等にも用いられる。その起源から、ジャンバラヤ等のケイジャン料理のレシピに最もよく見られる[1]

出典[編集]

  1. ^ Michael Ruhlman; Brian Polcyn (17 November 2005). Charcuterie: The Craft of Salting, Smoking, and Curing. W. W. Norton. p. 86. ISBN 978-0-393-05829-1. https://books.google.com/books?id=T7puTE4qMkMC&pg=PA86