ジェネシス・GV60

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GV60(ジーヴイ・シックスティー)は韓国の自動車メーカー現代自動車高級車部門・ジェネシスが販売する小型電動SUVEV)である。

概要[編集]

ジェネシスブランドで唯一のEV専用車種であり、かつ、ブランド内最小の車種でもある。他の同ブランドSUV同様に車名のGはGenesis、VはVersatility(汎用性)を意味する。

ヒョンデ・アイオニック5キア・EV6同様、EV専用プラットフォームである「E-GMP」を採用している。

歴史[編集]

初代(JW型、2021年 - )[編集]

ジェネシス・GV60(初代)
フロント
リヤ
概要
販売期間 2021年 –
ボディ
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 RWD/AWD
車両寸法
ホイールベース 2,900mm
全長 4,515mm
全幅 1,890mm
全高 1,580mm
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2021年8月19日に概要が公開され[1]、9月30日、韓国にて発表。

スタイリングは他ジェネシスの車種同様、2本のラインで構成される「クアッドランプ」と「クレストグリル」を採用し、ジェネシスファミリーの一員であることを強調している。但し、EVゆえにラジエーターグリルが不要のため、クレストグリルはバンパー中央部で形成されている(グリルは高電圧バッテリーの冷却効率を高めることが目的である)。

アウタードアハンドルは2代目G90ネクソ(ネッソ)同様の自動格納式、サイドミラーはレクサス・ESにも例があるデジタル式を採用している。インテリアに設置されたメーターはフルデジタル式で、シフトセレクターはダイアル式を採用。シフトセレクターは「クリスタルスフィア」と呼ばれ、停止中はアンビエントランプとして機能し、始動時に回転して現れる仕組みとなっている。

Bピラーに内蔵された小型の近赤外線カメラにより、ドライバーの顔を認識してドアを施錠/開錠し、車内に乗り込むとドライバーごとに設定されたシートやステアリング・ホイール位置に自動であわせる「フェイスコネクト」をジェネシスブランド車で初採用。 所定の位置に指をかざすと起動出来る「指紋認証システム」も採用することで、キーを携帯することなく乗車が可能となる。

ベースとなったアイオニック5同様、EV専用のRRプラットフォーム「E-GMP(Electric-Global Modular Platform)」を採用し、AWDも用意される。パワーユニットであるモーターは2WDの場合、168kWの最高出力と350Nmの最大トルクを誇り、満充電時の航続可能距離は451kmを可能とする。モーターは2WDモデルが1基、AWDモデルが2基を搭載し、後者は2WDとAWDを自由に切り替えられる「ディスコネクターアクチュエータシステム(DAS)」を採用。バッテリー容量はいずも77.4kWhを誇る。

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]