シルクロード (團伊玖磨)

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團伊玖磨(1952年撮影)

管弦楽組曲「シルクロード」(かんげんがくくみきょく「シルクロード」)は、日本の作曲家、團伊玖磨1955年に作曲した管弦楽作品である。

團伊玖磨はしばし、中国中央アジアアラビアなどのユーラシアを題材にした作品を書いており、本作の他に、交響組曲「アラビア紀行」や交響幻想曲「万里長城」などがある。

作曲の経緯[編集]

作品はもともと、1948年に書かれた「舞踏組曲」を改変させたものである[1]。作品は、1955年6月23日、團伊玖磨と芥川也寸志黛敏郎からなる作曲家グループ「三人の会」の第2回演奏会で作曲者自身の指揮によって、東京交響楽団の演奏のもと初演された[2]

編成[編集]

ピッコロフルート2、オーボエ2、イングリッシュホルンクラリネット2、バスクラリネットファゴット2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン2、テューバティンパニトライアングルスネアドラムバスドラムシンバルハープ弦5部(第3曲、第4曲でピアノも加わる)

楽曲構成[編集]

全4楽章からなる。また第3楽章と第4楽章はアタッカで結ばれており、休みなく演奏が続く。演奏時間は約25分。

  • 第1楽章 綺想
  • 第2楽章 牧歌
  • 第3楽章 舞曲
  • 第4楽章 行進

脚注[編集]

  1. ^ 團 2006, p. 7.
  2. ^ 佐川 1989, p. 14.

参考文献[編集]

  • 團伊玖磨 (CD解説)『GROUP OF 3 COMPOSERS, 2006 Live』TYL、2006年。 
  • 佐川吉男 (CD解説)『團伊玖磨 交響曲全集』LONDON、1989年。 

関連項目[編集]