ゲートタワービル
ゲートタワービル(Gate Tower Building)は、大阪市福島区にある地上16階建てのオフィスビルである。高速道路がこのビルを貫通しているのが特徴。通称は「ビーハイブ」(Beehive) で、「蜂の巣」「にぎやかな場所」を意味する。
同じ大阪市内(梅田地区)で名称が似通っている梅田ゲートタワー(2009年(平成21年)12月オープン)は、別のビルである。
2008年(平成20年)12月1日以降、株式会社ティーケーピーが全館を賃借して貸会議室「TKP大阪梅田ビジネスセンター」としており、ビル名称が「TKPゲートタワービル」と改称されている。
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概要 [編集]
建物は円形の平面計画でダブルコア形式が採用されている。
このビルの5 - 7階には、区分地上権の設定で阪神高速道路11号池田線梅田出口(池田方面側から降りる場合)が貫通している。形式上は5 - 7階に阪神高速道路会社がテナントとして「入居」しており、1階の案内板にもそのように表示されている(事務所などはないので「訪問」することは不可能である)。エレベーターは4階の次は8階となっており、途中の階には降りられない。5 - 7階の高速道路以外の部分にも窓があるように見えるがダミーであり、内部には階段とエレベーターが通っている。
高速道路と建物は一切接触しておらず互いに独立しており、建物を解体しても高速道路が崩れることはない。道路の貫通部分は前後を含めてシェルターに覆われているが、その目的は、道路又はビルの火災発生時の他方への延焼防止、自動車の排気ガスや飛散物のビルへの付着防止、ビル壁面からの落下物の道路への飛散防止、自動車による騒音や振動の防止などである。屋上はヘリポートとなっている。
貫通している理由 [編集]
この土地の地権者は、明治初期からこの場所で薪炭業などを営んでいたが、社屋が老朽化したため1983年(昭和58年)に改築することにした。しかし、都市計画によって高速道路が通ることになっていたため建築許可が下りなかった。地権者側は譲れなかったため阪神高速道路公団(現・阪神高速道路株式会社)と約5年間にわたり交渉し、ビルに高速道路を通すことで決着した。
この事例のように、高速道路などを通す場合に用地買収が必要となるが、地権者側にも事情があるため必ずしも用地買収が成功するとは限らず問題となることが多い。
そのため、1989年(平成元年)に道路法、都市計画法、都市再開発法、建築基準法の一部を改正し、道路と建築物等の一体的整備を認めた立体道路制度が制定された(元々この制度は、東京都港区虎の門周辺の環状2号線建設促進が目的であったが、結果的に適用されなかった)。これにより、高速道路が貫通したビルを建てられるようになった。ゲートタワービルは日本で初めて立体道路制度を利用した建物である。しかし通常は、地下に道路、地上に建物を配置するのが一般的で、道路部分がビルを貫通するのは極めて稀である。
建物概要 [編集]
- 所在地:大阪府大阪市福島区福島5-4-21
- 竣工:1992年(平成4年)
- 敷地面積:2,353m²
- 建築面積:760m²
- 延べ床面積:7,956m²
- 構造:鉄骨鉄筋コンクリート構造、一部鉄骨構造
- 高さ:71.9m
- 階数:地上16階、地下2階、塔屋1階
- 主用途:事務所
- 建築主:末澤産業株式会社
- 設計者:梓設計、山本・西原建築設計事務所
- 施工者:佐藤工業
沿革 [編集]
- 1989年 - 立体道路制度が創設、地権者と阪神高速道路公団が用地契約を締結
- 1992年 2月 - 当ビル竣工
- 1992年 8月 - 阪神高速道路 梅田出入口供用
- 2007年 - 羽柴興産による競輪場外車券売場(サテライト梅田)の開設計画が持ち上がるが、周辺住民の反対により断念
- 2008年12月1日 - ティーケーピーがマスターリースにより1棟借り(5 - 7階の阪神高速道路入居部分は除く)し、名称を「TKPゲートタワービル」に変更
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- 佐藤工業 工事実績
- 阪神高速道路株式会社 - 梅田出入路
- KTM 990 Super DUKE Promotion 2007 オーストリアのオートバイメーカー「KTM」のプロモーションビデオ ゲートタワービルが登場している。
- TKP大阪梅田ビジネスセンター
- TKP、大阪梅田に「TKPゲートタワービル」をマスターリースにて取得(TKP プレスリリース)