カ・フォスカリ

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Cà Foscari from San Toma'
"通りフォスカリ"に間口

カ・フォスカリイタリア語:Ca' Foscari)は、ヴェネツィアにあるゴシック様式の建物。ドルソドゥーロ(Dorsoduro)地区に所在し、カナル・グランデに面している。現在、大学として公開された場所になっている。

歴史[編集]

現在、建物はカ・フォスカリとして知られるが、以前は「2つの塔の建物」(Casa delle due torri)と呼ばれる別の建物であった。1429年、マントヴァの領主でヴェネツィアの軍の副大将であったジャンフランチェスコ・ゴンツァガ(Gianfrancesco Gonzaga)のためにヴェネツィア共和国が購入した。1438年、ゴンツァガがヴェネツィア共和国を残してミラノの子爵と同盟したため、フランチェスコ・スフォルツァに贈られた。スフォルツァがヴェネツィア共和国を裏切ったため、1452年、建物は競売にかけられフランチェスコ・フォスカリが購入した。

上階からカナル・グランデを望む

カ・フォスカリ[編集]

1452年、ヴェネツィアのドージェであったフランチェスコ・フォスカリは「2つの塔の建物」を購入した。その後、建物は解体され、新しく大きな建物が建てられた。設計者はバルトロメオ・ボノであった。工事は1452年に始まり、フランチェスコ・フォスカリは死の直前の7日間だけ住んだ。

カ・フォスカリはヨーロッパの君主らヴェネツィア共和国の賓客たちを遇する場として、またカナル・グランデの眺望を提供する場であった。例えばカナレット、マリエスキ(Michele Marieschi)、フランチェスコ・ガルディ(it)ら。

ヴェネツィア有数のスポーツ行事であるレガッタ・ストリカ(it)も、カ・フォスカリの前で見られる。

年表[編集]

  • 1513年、フェデリコ・フォスカリ (Federico Foscari) の結婚式のパーティ。
  • 1574年、フランス王アンリ3世を歓迎
  • 1698年、ロシア皇帝ピョートル1世がお忍びで滞在
  • 1750年、火災
  • 1790年、フォスカリ家最後の子孫が死去
  • 1811年、アマチュアの俳優が建物を占めて、劇場を充てた。
  • 1845年、市が購入契約
  • 1846年、修復の作業を始めたが、2年後、作業は中断。
  • 1849年、オーストリアによるヴェネツィアの爆撃時、避難所となる。オーストリア占領下で兵舎として使用。
  • 1868年、イタリア初の商業高等教育機関となり、12月に授業開始
The Grat hall Mario Baratto: a detail

修復[編集]

有名なヴェネツィアの建築家カルロ・スカルパは建物に1936年・1956年の2回、修復を手がけている。1936年の修復では玄関、一階の会議室、一番主要な室(Aula Baratto)が対象となり、1956年にはBoiserieを作った。

2004-2006年には隣接するカ・ジュスティニアニ(Palazzo Giustiniani)とあわせて修復がなされた。

建築[編集]

以前の「2つの塔の建物」は居住空間の他に倉庫もあった。新しい建物は "Domus Magna" によって作られた。ファサードドゥカーレ宮殿に似ている。正面で最も重要な部分は二階の特別な窓である。

中庭は940平方メートルで、ヴェネツィアの個人宅では最大、全体でもドゥカーレ宮殿に次ぐ広さである。

ポールターユ[編集]

主な入り口であるポータルは、イストリア産大理石 (it) で作られている。上の部分の中にフォスカリ家の紋章がある。3人のプットが盾を支えて、盾の中にサン・マルコのライオンがいる。

内部の建物[編集]

内部の建物は玄関があって、二階はAula Baratto (Baratto室)がある。

Aula Barattoはフレスコが2つある。

  • "Venezia, l’Italia e gli studi", Mario Sironi, 1936年
  • "La scuola", Mario de Luigi, 1936年

参考文献[編集]

  • Marcello Brusegan. La grande guida dei monumenti di Venezia. Rome, Newton & Compton, 2005. ISBN 88-541-0475-2.
  • Guida d'Italia – Venezia. 3a ed. Milano, Touring Editore, 2007. ISBN 978-88-365-4347-2.
  • Elsa e Wanda Eleodori. Il Canal Grande. Palazzi e Famiglie. Venice, Corbo e Fiore, 2007. ISBN 88-7086-057-4.
  • Mario Isnenghi; Stuart Woolf, L’Ottocento e il Novecento, Rome, Istituto della enciclopedia italiana, 2002.
  • Giulio Lorenzetti, Venezia e il suo estuario, Lint Editoriale Associati, 1994.
  • Maurizio Vittoria, Breve storia di Venezia, Rome, Newton & Compton, 1997.
  • Giuseppe Maria Pilo (a cura di), Ca’ Foscari. Storia e restauro del palazzo dell’Università di Venezia, Venice, Marsilio, 2009.
  • Elena Gobbo, Indagine chimico-fisica della superficie lapidea del portale di Ca’ Foscari, tesi di laurea, Università Ca' Foscari Venezia, 2007

外部リンク[編集]

座標: 北緯45度26分04秒 東経12度19分36秒 / 北緯45.434464度 東経12.326564度 / 45.434464; 12.326564