ウォルター・ディックス

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ウォルター・ディックス Portal:陸上競技
北京オリンピック代表選考会におけるウォルター・ディックス
選手情報
フルネーム ウォルター・ディックス
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1986-01-31) 1986年1月31日(38歳)
生誕地 フロリダ州コーラルスプリングス
居住地 フロリダ州フォートローダーデール
身長 176cm
体重 86kg
自己ベスト 100m:9秒88(2010年)
200m:19秒53(2011年)
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
陸上競技
世界陸上競技選手権大会
2011 大邱 100m
2011 大邱 200m
オリンピック
2008 100m
2008 200m
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ウォルター・ディックス(Walter Dix, 1986年1月31日 - )は、アメリカ合衆国陸上競技選手である。身長176cm。体重86kg。 北京オリンピック100mで銅メダルを獲得した。

小柄ながら、筋肉質な体型。極端なピッチ走法の選手であり、それを生かして100mではレース後半に一気に抜け出すタイプのスプリンター。

ディックスは、2007年200mで19秒69という世界歴代6位(当時)の記録をマークし、脚光を浴びた。

国内選考会では100mでは3位に入ってアメリカ代表入りするも、200mは欠場した。しかし、肝心の世界陸上は大学の補講を優先し、出場しなかった。

2008年の国内選考会では、100mで追い風4.1m/sの中9秒80を記録し、タイソン・ゲイに続く2位、200mでは19秒86で優勝した。

勢いそのままに臨んだ北京オリンピックの100mでは、終盤まで隣のレーンの優勝候補アサファ・パウエルと争って競り勝ち、3位となった。なお、このレースは東京世界陸上と並んで史上最多タイの6人が9秒台で走った。同大会では200m決勝で5着だったが、2,3着の選手がライン上を走るなどの失格により、繰り上がりで3位(19秒98)となった。こちらも、失格者を含むものの、5人が19秒台で走ったことになる。これは当時過去最多の1レース19秒台が4人、を上回っている。

記録[編集]

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 9秒88 (+1.0) 2010年8月8日 スイスの旗 ルツェルン
200m 19秒53 (+0.7) 2011年9月16日 ベルギーの旗 ブリュッセル 世界歴代5位
走幅跳 7m39 (-1.5) 2004年3月26日 アメリカ合衆国の旗 ゲインズビル
室内
55m 6秒19 2007年1月13日 アメリカ合衆国の旗 ゲインズビル
60m 6秒58 2010年2月28日 アメリカ合衆国の旗 アルバカーキ
200m 20秒27 2006年3月10日 アメリカ合衆国の旗 フェイエットビル
走幅跳 7m31 2005年1月22日 アメリカ合衆国の旗 ジョンソンシティ

主要大会成績[編集]

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2008 オリンピック 北京 100m 3位 9秒91 (0.0) 自己ベスト
200m 3位 19秒98 (-0.9)
2011 世界選手権 大邱 100m 2位 10秒08(-1.4)
200m 2位 19秒70(+0.8)
4x100mR 決勝 DNF (4走)
2011 IAAFダイヤモンドリーグ 100m 年間5位 2ポイント
200m 年間優勝 16ポイント 3大会優勝[1]
2013 IAAFダイヤモンドリーグ 200m 年間4位 4ポイント

脚注[編集]

  1. ^ カタールスーパーグランプリ:20秒06(+0.5)、プレフォンテインクラシック英語版:20秒19(+1.1)、ロンドングランプリ:20秒16(-2.0)

外部リンク[編集]

タイトル
前年
アメリカ合衆国の旗 ウォーレス・スピアモン
(13ポイント)
IAAFダイヤモンドリーグ
200mツアーチャンピオン
(16ポイント)

2011年
次年
ジャマイカの旗 ニッケル・アシュミード
(15ポイント)