アーパス

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アーパスĀpas)は、古代インドの『リグ・ヴェーダ』に登場するの女神である[1]

アーパスという名前は「水」の女性名詞アプ (ap) の複数形である[1]。アーパスは『リグ・ヴェーダ』に4篇の独立讃歌を持ち、滋養、医薬の本源としてヴァルナ神やソーマ、一切諸神がアーパスの中からその力を汲み取るとされ、滋養や医薬、幸福や繁栄を授けることが祈願される。あるいはまた過失や嘘を浄化することが祈願されている。

しかし神話的には単純に自然界の水を象徴し、その擬人化もあまり進んでいない。

ヴァス神群の1つとされることもある。

脚注[編集]

  1. ^ a b インド神話伝説辞典』, p. 27.

参考文献[編集]

  • 菅沼晃 編『インド神話伝説辞典』東京堂出版、1985年3月。ISBN 978-4-490-10191-1  ※特に注記がなければページ番号は本文以降

関連項目[編集]