アルフレッド・フーシェ

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アルフレッド・フーシェ(Alfred A. Foucher、1865年 - 1952年)は、フランスの東洋学者。いわゆる「ガンダーラ美術」についての見解で知られる。

1901年から1907年までフランス極東学院の責任者を務めた。一時、東京日仏会館の代理館長を務めたこともある。東洋学者として活躍し、著書『L'Art Greco-Buddhique du Gandhara』において、 クシャーナ朝時代の仏教美術をギリシア文化の影響と結びつけて説明を試みた人物である。

中央アジアにおいてギリシア風文化が保たれており、その文化がガンダーラにおける仏像制作につながるという彼の見解は、一般に「ガンダーラ美術」という語を通じて知られる。ただし近年では、ギリシア文化の影響のみを強調するのは一面的であるという見解が主流で、またそのギリシア文化も、インド洋における海上ネットワーク(海のシルクロード)を経由してもたらされたのではないかという見解が示され、フーシェによる「ガンダーラ美術」の見解は大きく見直されることになっている。

邦訳文献[編集]

  • ガンダーラ考古遊記』 (同朋舎出版、1988年)、前田龍彦・前田寿彦訳、前田耕作監修・解説
  • 仏陀の前世』 (東方出版、1993年)、門脇輝夫訳、杉本卓洲監修・解説

関連項目[編集]