アミアタ山

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アミアタ山
Monte Amiata
遠望。2007年4月撮影。
最高地点
標高1,738 m (5,702 ft) [1]
プロミネンス1,490 m (4,890 ft)
座標北緯42度54分 東経11度38分 / 北緯42.900度 東経11.633度 / 42.900; 11.633座標: 北緯42度54分 東経11度38分 / 北緯42.900度 東経11.633度 / 42.900; 11.633[1]
地形
所在地イタリアの旗 イタリア トスカーナ州
所属山脈トスカーナ・アペニン山脈
アミアタ山の位置(イタリア内)
アミアタ山
アミアタ山 (イタリア)
アミアタ山の位置(トスカーナ州内)
アミアタ山
アミアタ山 (トスカーナ州)
地質
山の種類溶岩円頂丘[2]
プロジェクト 山
アミアタ山ラ・ヴェッタ峰山頂のクロス。2010年8月撮影。

アミアタ山(アミアタさん、イタリア語: Monte Amiata)は、アミアタ溶岩円頂丘群の中で最大の溶岩円頂丘[2]イタリアトスカーナ州南部、ボルセーナ湖の北西およそ20kmほどの位置にある。行政上は、グロッセート県シエーナ県にかかる位置にある。

地質[編集]

アミアタ山のラ・ヴェッタ峰 (La Vetta) は、複合溶岩円頂丘であり、粗面岩溶岩流が東側へ広がっている。この山は、より広範囲のアミアタ火山群の一部を成している。幅4km、長さ5kmにわたって大量に広がる粘度の高い粗面岩の溶岩流は、コルノ・デ・ベラリア (Corno de Bellaria) 溶岩円頂丘の南麓から広がる、複合火山の基層の一部となっている。放射年代測定によれば、アミアタ火山群では大規模な噴火がおよそ30万年前に起きたとされる。完新世における噴火活動はアミアタでは生じていないが、辰砂鉱化作用英語版などの熱的活動は、円頂丘群の南西端に位置するバニョーレ英語版の町に近い地熱源で継続している[1]

経済[編集]

アミアタ地方のおもな経済資源は、クリ類、木材、そして重要性を増してきている観光である(スキー・リゾートは山頂部に近い Prato delle Macinaie、Prato della Contessa、Rifugio Cantore、Pian della Marsiliana にある)。標高の低い一帯では、オリーブつる植物が特徴となっている。その他の植生としては、ブナ属モミ属がある。1870年代から1980年ころまでは、辰砂が採掘されていた.[3]

この地域では、アッバディーア・サン・サルヴァトーレアルチドッソカステル・デル・ピアーノピアンカスタニャーイオサンタ・フィオーラセッジャーノなどの基礎自治体があり、いずれも標高 600m から 800m の範囲に位置している。

脚注[編集]

  1. ^ a b c "Amiata". Global Volcanism Program. Smithsonian Institution. 2009年6月1日閲覧
  2. ^ a b Amiata: Synonyms and Subfeatures”. Global Volcanism Program. 2020年3月21日閲覧。
  3. ^ Metallogeny, exploitation and environmental impact of the Mt. Amiata mercury ore district (Southern Tuscany, Italy)”. Researchgate. 2021年3月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]