アカンサス (装飾)

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ウィリアム・モリスによるデザイン

アカンサスは、葉を表す装飾の中でも、非常に一般的なものである[1]。 建築意匠の場合は、地中海産のアカンサス・スピノザ種の葉が岩石や材木に彫刻される。アザミポピーパセリの葉に若干の類似点が見られる。

コリント式の柱頭(ナポリのカストルとポルックス神殿) - パラディオの『建築四書』より

アカンサスの装飾は、コリント式やコンポジット式のオーダーの柱頭、フリーズなど様々な部分に現れる。 古代ギリシア文化がこの装飾の起源であり、渦を巻く葉の先端はローマ人によって磨きをかけられた。 アカンサスのデザインの人気は、ビザンティンロマネスクゴシック建築の時期まで続き、ルネサンス期に復興、現在まで支持され続けている。

アカンサスの装飾は、建物内装のクラウン・モールディングに用いられる。中世やルネサンス期に、特に彫塑や木彫、フリーズにも用いられた。

アカンサスの装飾と植物との関係は、長年論争の的となってきた。有名なものとしては、アロイス・リーグルが自著『美術様式論 Stilfragen』で、アカンサス装飾はもともとはパルメット、すなわち扇形の葉を持つヤシを彫刻したものとして始まり、その後アカンサス・スピノザ種に似ているとされたにすぎないと主張している[2]

脚注[編集]

  1. ^ Philippa Lewis & Gillian Darley, Dictionary of Ornament (1986) Pantheon: NY
  2. ^ A. Riegl, tr. E. Kain, Problems of style: foundations for a history of ornament (Princeton, 1992), 187-206.

関連項目[編集]

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