アカタチ科

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アカタチ科
Cepola haastii (Red bandfish).gif
Cepola haastii
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
上科 : アカタチ上科 Cepoloidea
: アカタチ科 Cepolidae
英名
Bandfish
下位分類
本文参照

アカタチ科Cepolidae)は、スズキ目スズキ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。2亜科4属で構成され、イッテンアカタチソコアマダイなど19種が含まれる。

概要[編集]

アカタチ科はニュージーランド近海を含む西部太平洋インド洋と、地中海・東部大西洋に分布する海水魚のグループである。すべて海底付近で生活する底生魚で、水深80m以深の大陸棚で暮らす種類が多い[1]

スズキ亜目は3つの上科に分けられ、本科はそのうちのアカタチ上科に所属する唯一のとなっている。やや深みに分布するため目にする機会は少ないが、日本ではイッテンアカタチなど一部の種類が底引き網で漁獲され、練製品塩焼きなどにして利用される[1]

形態[編集]

アカタチ科の仲間は赤やピンクを基調とした体色をもち、体は左右に平たく側扁する。体長は数十cm程度の種類が多い。口は端位で、やや上を向く。

背鰭は1つで、通常は3本の棘条をもつが、4本あるいは欠く種類もいる。臀鰭の棘条は0-2本。鋤骨口蓋骨を欠く。後擬鎖骨は1つで、鰓条骨は6本。側線は背鰭のすぐ下を走行する。

分類[編集]

アカタチ科は4属19種で構成され、暫定的にアカタチ亜科・ソコアマダイ亜科の2亜科に細分される[2]。日本近海からは4属8種が報告されている[1]

アカタチ亜科[編集]

アカタチ亜科 Cepolinae は2属7種からなる。著しく側扁して細長く、尾鰭に向かって先細りした体型をもつことが特徴。背鰭と臀鰭の基底は非常に長く、それぞれ65本以上の鰭条をもち、尾鰭と連続する。は小さく、椎骨の数は65-80個。

  • アカタチ属 Acanthocepola
    • アカタチ A. krusensternii
    • イッテンアカタチ A. limbata
    • インドアカタチ A. indica
    • A. abbreviata
  • スミツキアカタチ属 Cepola
    • スミツキアカタチ C. schlegeli
    • C. haastii
    • C. macrophthalma

ソコアマダイ亜科[編集]

ソコアマダイ亜科 Owstoniinae は2属12種を含み、ほとんどが深海に生息する。かつては独立のソコアマダイ科 Owstoniidae として分類されていた[3]

体はアカタチ亜科のように極端に細長くはならない。背鰭・臀鰭の鰭条は32 本以下で、尾鰭とは連続しない。腹鰭と尾鰭の鰭条は長く発達する。アカタチモドキは日本のみから報告されている稀な魚類で、アカタチ類とソコアマダイ類の中間的な形態をもつとされる。

  • アカタチモドキ属 Pseudocepola
    • アカタチモドキ P. taeniosoma
  • ソコアマダイ属 Owstonia
    • オキアマダイ O. tosaensis
    • ソコアマダイ O. totomiensis
    • ソコアマダイモドキ O. grammodon
    • O. dorypterus
    • O. maccullochi
    • O. macrophthalmus
    • O. nigromarginatus
    • O. pectinifer
    • O. sibogae
    • O. simoterus
    • O. weberi

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b c 『日本の海水魚』 p.432
  2. ^ 『Fishes of the World Fourth Edition』 p.387
  3. ^ 『Fishes of the World Second Edition』 pp.322-323

参考文献[編集]

外部リンク[編集]