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2017年6月21日 (水) 16:28時点における版
チレサウルス Chilesaurus | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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チレサウルスの復原骨格
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地質時代 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ジュラ紀後期 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Chilesaurus Novas et al., 2015 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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チレサウルス Chilesaurusとは、チリのジュラ紀後期の地層から発見された獣脚類の植物食性恐竜。記載直後、植物を食べる肉食恐竜の仲間としてメディア等で大きく報道された[1] 。
説明
チレサウルスの全長は約3.2mと推定される。ホロタイプは若い個体なのでその半分の長さである。
チレサウルスの最も異質な特徴は、口先に並んだ薬さじ型の長い歯である。この歯は獣脚類にしては独特で植物食動物の様相を呈しており、実際チレサウルスは肉食恐竜と近縁ながら植物を食べていたと思われる。他の植物食への適応は骨盤にも兆候が見られ、長大な腸を収めるための空間がある。そういった骨盤の変化は鳥盤類において典型的で、チレサウルスの化石が発見された当初は鳥盤類と思われた。後肢は脛骨正面上部の隆起の小ささから、走るのは速くなかったと言われている。幅広い爪先は体重を支えるために適応している。チレサウルスは強靭な前肢で捕食者から身を守ったらしい。第一指の爪は基盤的竜脚形類のように外側に伸びている。
発見と命名
チレサウルスの最初の標本、脊椎と肋骨は、2004年2月に当時7歳だったディエゴ・スアレスによって発見された。彼はアイセン地区で地質学者の両親と共に装飾用の石を探している時にそれを発見した。更なる標本は2008年に複数の恐竜の種として報告された[2]。 後になってこれらは独特の組み合わせをもつ単一の種のものであることがわかった。
2015年、模式種チレサウルス・ディエゴスアレジ Chilesaurus diegosuareziがノバスらによって命名記載された。属名はチリの国名に因む。種小名はディエゴ・スアレスへの献名である[1]。
ホロタイプ SNGM-1935はトキ累層で発見された。年代はチトニアンである。 関節したほぼ完全な幼体の頭骨で、後肢と尾の大半はない。4つの他の骨格(SNGM-1937, SNGM-1936, SNGM-1938, SNGM-1888) といくつかの単離した骨(SNGM-1889, SNGM-1895, SNGM-1901, SNGM-1894, SNGM-1898, SNGM-1900, SNGM-1903) はパラタイプとして記載された。それらは幼体や成体のものである[1]。
分類
チレサウルスはテタヌラ類の基盤的位置に分類されている。一般的なコエルロサウルス類と基盤的竜脚形類、そして鳥盤類の特徴を併せ持っており、テタヌラ類以下の下位部類は一切不明である[1]。
- ^ a b c d Novas, F. E.; Salgado, L.; Suárez, M.; Agnolín, F. L.; Ezcurra, M. N. D.; Chimento, N. S. R.; de la Cruz, R.; Isasi, M. P. et al. (2015). “An enigmatic plant-eating theropod from the Late Jurassic period of Chile”. Nature 522: 331–334. doi:10.1038/nature14307. PMID 25915021.
- ^ Salgado, L.; De La Cruz, R.; Suárez, M.; Gasparini, Z.; Fernández, M. (2008). “First Late Jurassic dinosaur bones from Chile”. Journal of Vertebrate Paleontology 28: 529–534. doi:10.1671/0272-4634(2008)28[529:fljdbf]2.0.co;2.