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=== 細菌性結膜炎 === |
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様々な細菌によって結膜炎を生じる。原因となっている細菌に有効な抗生物質や抗菌剤の点眼液で、ウイルス性結膜炎に比べ、短期間に治癒しやすい。しかし、薬剤耐性を有する細菌によるものも報告されている<ref>大石正夫、宮尾益也、阿部達也、[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsei1986/13/4/13_4_255/_article/-char/ja/ メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) 眼感染症の現状と対策] 環境感染 Vol.13 (1998) No.4 P.255-257, {{doi|10.11550/jsei1986.13.255}}</ref> |
様々な細菌によって結膜炎を生じる。原因となっている細菌に有効な抗生物質や抗菌剤の点眼液で、ウイルス性結膜炎に比べ、短期間に治癒しやすい。しかし、薬剤耐性を有する細菌によるものも報告されている<ref>大石正夫、宮尾益也、阿部達也、[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsei1986/13/4/13_4_255/_article/-char/ja/ メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) 眼感染症の現状と対策] 環境感染 Vol.13 (1998) No.4 P.255-257, {{doi|10.11550/jsei1986.13.255}}</ref> |
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<ref>笠松容子、西島麻衣子、後藤晋、『ニューキノロン抵抗性淋菌による角結膜炎の1例』 Journal of the eye 20(5), 665-668, 2003-05-30, {{naid|10017016819}}</ref> |
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<ref>小山恵子、中會奈美、宮崎大 ほか、『50歳代女性に発症したレボフロキサシン耐性淋菌性結膜炎の1例』 Journal of the eye 20(5), 661-663, 2003-05-30, {{naid|10017016807}}</ref>。 |
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* フリクテン - 小児に良く発生し、細菌性抗原、主にブドウ球菌に対する過敏反応の結果生じる。[[結核]]、クラミジアなどが関与する。<ref name=merck>[http://merckmanual.jp/mmpej/sec09/ch102/ch102k.html フリクテン角結膜炎] メルクマニュアル</ref>。治療は、コルチコステロイドと抗生物質の併用<ref name=merck />。 |
* フリクテン - 小児に良く発生し、細菌性抗原、主にブドウ球菌に対する過敏反応の結果生じる。[[結核]]、クラミジアなどが関与する。<ref name=merck>[http://merckmanual.jp/mmpej/sec09/ch102/ch102k.html フリクテン角結膜炎] メルクマニュアル</ref>。治療は、コルチコステロイドと抗生物質の併用<ref name=merck />。 |
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=== 非感染性結膜炎 === |
=== 非感染性結膜炎 === |
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* アトピー角結膜炎 - 顔にアトピー性皮膚炎がある場合に併発することがある |
* アトピー角結膜炎 - 顔にアトピー性皮膚炎がある場合に併発することがある |
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* アレルギー性結膜炎 - [[アレルギー]]を原因にする結膜炎 |
* アレルギー性結膜炎 - 花粉<ref>小出良平、[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsma1939/59/1/59_1_5/_article/-char/ja/ 花粉症によるアレルギー性結膜炎] 昭和医学会雑誌 Vol.59 (1999) No.1 P5-7, {{doi|10.14930/jsma1939.59.5}}</ref>やダニなどの[[アレルギー]]を原因にする結膜炎 |
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* 巨大乳頭結膜炎 - [[コンタクトレンズ]]、[[義眼]]、[[手術用縫合糸]]等の刺激によって引き起こされる増殖性変化を伴う結膜炎 |
* 巨大乳頭結膜炎 - [[コンタクトレンズ]]、[[義眼]]、[[手術用縫合糸]]等の刺激によって引き起こされる増殖性変化を伴う結膜炎 |
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* 春季カタル |
* 春季カタル |
2016年6月10日 (金) 01:05時点における版
結膜炎 | |
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概要 | |
診療科 | 眼科学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | H10 |
ICD-9-CM | 372.0 |
DiseasesDB | 3067 |
MedlinePlus | 001010 |
eMedicine | emerg/110 |
Patient UK | 結膜炎 |
MeSH | D003231 |
結膜炎(けつまくえん)とは、結膜にできる炎症のことをいう。なお、慢性化した結膜炎を「慢性結膜炎」ということもある。
成因
分類
大きく分けると感染性(細菌性結膜炎・ウイルス性結膜炎[1])と、非感染性(アレルギー性結膜炎[2])に大別される。
細菌性結膜炎
様々な細菌によって結膜炎を生じる。原因となっている細菌に有効な抗生物質や抗菌剤の点眼液で、ウイルス性結膜炎に比べ、短期間に治癒しやすい。しかし、薬剤耐性を有する細菌によるものも報告されている[3] [4] [5]。
ウイルス性結膜炎
様々なウイルスで結膜炎が発症するが、感染性が強いものとして以下の3つが有名である。
- 別名:はやり目。主にアデノウイルス8型でおこる。
- 別名:プール熱。主にアデノウイルス3型でおこる。
- 別名:アポロ病。主にエンテロウイルス70によっておこる。
ウイルスに有効な点眼液が無い為、細菌性結膜炎より治癒に日数を要する場合が多い。免疫力の低下から、細菌による混合感染をおこす場合があるので、細菌性結膜炎と同様、抗生物質や抗菌剤の点眼液が用いられる。ウイルス性結膜炎の場合、リンパ節(耳の手前など)の腫脹が観察される事が多い。
点眼薬
処方される主な点眼薬
- βラクタム系、フルオロキノロン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、クロラムフェニコール
非感染性結膜炎
- アトピー角結膜炎 - 顔にアトピー性皮膚炎がある場合に併発することがある
- アレルギー性結膜炎 - 花粉[7]やダニなどのアレルギーを原因にする結膜炎
- 巨大乳頭結膜炎 - コンタクトレンズ、義眼、手術用縫合糸等の刺激によって引き起こされる増殖性変化を伴う結膜炎
- 春季カタル
点眼薬
処方される主な点眼薬
- メディエータ遊離抑制点眼薬
- クロモグリク酸ナトリウム、アンレキサノクス、ペミロラストカリウム、トラニラスト、イブジラスト、アシタザノラ
- 抗ヒスタミン点眼薬
- フマル酸ケトチフェン、塩酸オロパタジン、レボカバスチ
クラミジア
クラミジアの感染により生じる。
出典
- 内尾英一、結膜炎 ファルマシア Vol.50 (2014) No.3 p.196-200, doi:10.14894/faruawpsj.50.3_196
- 流行性角結膜炎 感染症の話 2002年第29週号(2002年7月15日〜7月21日) 国立感染症研究所感染症情報センター
脚注
- ^ ウイルス性結膜炎 日本眼科学会
- ^ アレルギー性結膜疾患 日本眼科学会
- ^ 大石正夫、宮尾益也、阿部達也、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) 眼感染症の現状と対策 環境感染 Vol.13 (1998) No.4 P.255-257, doi:10.11550/jsei1986.13.255
- ^ 笠松容子、西島麻衣子、後藤晋、『ニューキノロン抵抗性淋菌による角結膜炎の1例』 Journal of the eye 20(5), 665-668, 2003-05-30, NAID 10017016819
- ^ 小山恵子、中會奈美、宮崎大 ほか、『50歳代女性に発症したレボフロキサシン耐性淋菌性結膜炎の1例』 Journal of the eye 20(5), 661-663, 2003-05-30, NAID 10017016807
- ^ a b フリクテン角結膜炎 メルクマニュアル
- ^ 小出良平、花粉症によるアレルギー性結膜炎 昭和医学会雑誌 Vol.59 (1999) No.1 P5-7, doi:10.14930/jsma1939.59.5