試作品神話
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『試作品神話』(しさくひんしんわ)は、大塚英志の小説。内容の違う同名の絵本もあり、絵は西島大介が担当している。
この項では「小説」と「絵本」の呼称で両方について記述する。
概要
[編集]- 小説
- ドラマ版『多重人格探偵サイコ』の続編で『月刊ニュータイプ』に『MPD-PSYCHO/FAKE 試作品神話』のタイトルで連載された。「1stシーズン」は『月刊ニュータイプ』2000年9月号から2001年12月号、「2ndシーズン」は2002年8月号から2003年4月号に連載。2023年9月27日に星海社より『多重人格探偵サイコ 試作品神話』と改題して単行本化された。
- 絵本
- 文は大塚英志、絵を西島大介が担当した作品で、漫画における原作・作画ではなく小説的な文章と(挿絵ではない)絵本的な絵の作品。
- 「絵本」と紹介されることがほとんどだが、発売時の帯では「絵物語」と位置づけられている。表紙のデザインは寄藤文平。
ストーリー
[編集]- 小説
- この節の加筆が望まれています。
- 絵本
- 6人の子供たちは『神様の卵』を見つける。やがて神様は孵化し、子供たちに『牛乳』の怖さを教える。「給食のミルクには『月の砂』と呼ばれる毒が入っていて、君たちの心を溶かしてゆく」と。
- そして子供たちは『ミルクタンク襲撃計画』を立て襲撃、ミルクタンクを破壊するが、その後、間違いに気づく。
登場人物
[編集]小説
[編集]- この節の加筆が望まれています。
絵本
[編集]- 子供たち
- 僕(ぼく)
- 物語の語り部で名前は出てこない。ライフルを持っている。
- ベビー・ディケンズ
- 14歳だが成長を拒否しているため幼児のような容姿をしている。
- サリンジャー
- 深くフードを被っていて日本刀を持っている。
- ナボコフ
- 眼鏡をかけている。
- エズラ・パウンド
- 長いマフラーを巻いてテディベアを持っている。
- ヘミングウェイ
- おかっぱ頭。
- 全員で協力して『ミルクタンク』を破壊したが、破壊の後には何も残らなかったことで真実に気づき、それぞれの道へ歩み始める。
- 神様(かみさま)
- 子供たちに『牛乳』のことを教え、信用を勝ち取ったかのように見えたが、真実に気づいた子供たちに最終的に見捨てられてしまう。
- 孵化し成長するので描写は一定ではなく、怪物のような状態で生まれ人間のようになり、怪物のような状態に戻り朽ちていく。
- 桃(もも)
- 「台風のようなもの」と称される怪物。遠い海で生まれ街を破壊して去っていくことから「台風」に置き換えて呼ばれ、自然災害とされている。
書籍情報
[編集]- 小説
- 多重人格探偵サイコ 試作品神話(星海社:2023年9月27日発売)
- 絵本
- 出版社:角川書店
- 単行本 ISBN 978-4-048-53868-8(2006年3月11日発売、44ページ)
- 文庫本 ISBN 978-4-044-19128-3(2009年8月25日発売)