紙管

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紙管(しかん)は、でできた紙筒ともいう。紙に糊を塗布し、強い力で引っ張りながら鉄芯に巻いたものを乾燥させてできる[1]。主に紙、繊維フィルム等を巻くための軸として使用される[1]。また、容器として用いられることもある。再生紙で作られるものが多い。紙管は水に溶けにくく、使用済みの紙管のリサイクル率は38%にとどまる[1]家具建築の材料として使用される場合もあり、2014年プリツカー賞を受賞した建築家坂茂が愛用している。

用途[編集]

巻芯[編集]

ラップフィルム粘着テープ壁紙障子紙、繊維などの巻芯として用いられる。巻芯として用いられるものの中には、紙管の表面に緩衝材で加工を施しているものもある。

容器[編集]

ポスター設計図カレンダーなどの紙製品を丸め、紙管の内部に収めて容器としても用いられる。底が塞がった蓋付きのものもあり、卒業証書用の筒として用いられているほか、大型のものは菓子などを詰める容器としても用いられている。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 坂田裕輔, 服部雄一郎, 平野研一「紙管リサイクルによるフロー改善がもたらす経済効果の推計」『廃棄物資源循環学会研究発表会講演集』第23巻、廃棄物資源循環学会、2012年、21-22頁、doi:10.14912/jsmcwm.23.0_21