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2006年11月7日 (火) 07:42時点における版

自動車の車体(ボディ)を除くすべての機構をシャシという。

概要

シャシという用語は、フレームエンジン(内燃機関)、トランスミッションドライブシャフトディファレンシャル(差動装置)、サスペンション(懸架装置)などの一連の駆動装置を組み込んだものをいう。漢字では車台(しゃだい)と表記される。

ボディ(車体、ボデー)(英語ではコーチワーク(coachwork)ともいわれる)は構造の点からはまったく必要のないもので、単にシャーシ上に乗っているだけのものである。トラックなどの商用車を製造する業者は、シャーシのみ、運転席とシャーシのみ、の車両を出荷している。これにより、別途、特別仕様のボディ(車体)が架装できる。この例として、キャンピングカー消防自動車救急車などがあげられる。

構成

シャシは、ガソリン・エンジン、ディーゼル・エンジンなどの「動力発生装置(パワーユニット)」、エンジンが発生させた動力を車輪に伝える「伝動装置(ドライブトレイン)」、それ以外を「走行装置(ランニング・システム)」という。走行装置には、車台を支えるフレームタイヤホイール、自動車の進行方向を変えるための「かじ取り装置(ステアリング・システム)」、走行中、速度を制限したり、車を止めたり、坂道でも動かないようにするための「制動装置(ブレーキ・システム)」、 その他、計器類、ヘッドライト(灯火類)、方向指示器ブレーキ警告灯などの表示灯、ホーン(警音器)などで構成される。

歴史的な発展過程

自動車での使用状況

現在では乗用車の多くはモノコック構造を使用し、フレームを使用している乗用車は数少なくなってきている。

フレーム構造はトラック等重量物を扱うものでは主流であり、ピックアップトラックやそれをベースとしたSUVでは現在でも使用されている。

フレーム構造ではないSUV、つまり、モノコック構造の乗用車をベースに作られたSUVはクロスオーバー車CUVXUVなどとよばれるようになっている。

関連情報

プラットフォーム (自動車)