「アウトサイドヒッター」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
2行目: 2行目:
{{Sakujo/本体|2019年11月4日|バレーボール関連 20191104}}
{{Sakujo/本体|2019年11月4日|バレーボール関連 20191104}}
<!-- 削除についての議論が終了するまで、上記部分は削除しないでください。 -->
<!-- 削除についての議論が終了するまで、上記部分は削除しないでください。 -->

{{複数の問題
| 特筆性 = 2019年10月 | 分野 = 特筆性
| 出典の明記 = 2019年10月
| 独自研究 = 2019年10月
| 正確性 = 2019年10月
}}
{{バレーボールのポジション}}
{{バレーボールのポジション}}



2019年11月17日 (日) 09:10時点における版

アウトサイドヒッター(Outside Hitter)は、バレーボールにおいて主に左右両サイドからのスパイクを打つ選手のことである[1]。セッター対角の選手をオポジットと呼ぶことが一般的になった現在、アウトサイドヒッターは主にレフト側からの攻撃を担当する2名の対角ポジションに入る選手を指すことが多い。ウイングスパイカー(WS)と呼ばれることもある。

概要

かつてはレフトないしはライトと呼ばれていたポジションであり、主に高めのオープントスや平行トス、時間差攻撃のセミクイック、バックアタック(後述)、ハイセット(二段トス)等の攻撃を担当する選手を指す[2]。これまで、ウイングスパイカー(WS)という呼称を用いることが多かったが、近年になって日本バレーボール協会は用語統一のための指針を示し、ウイングスパイカーの呼称を用いずにアウトサイドヒッターを用いるよう通達を出した[3]。広義にはミドルブロッカー(センタープレーヤー)以外のスパイカーはアウトサイドヒッターに分類されるが、セッターの対角に入るスパイカーはオポジット(OP)と呼ばれることが多いため、通常はレフト側からの攻撃を主に担う2名の対角ポジションに入る選手をアウトサイドヒッターと呼ぶものと考えて差し支えない(このポジションの選手をエースアタッカー(エース)と呼ぶ場合もある)。

ほとんどのチームにおいてセッターは前衛においてライト側にまわる関係上、セッター対角のオポジットもライト側に、残る二人のアウトサイドヒッターがレフト側にまわるフォーメーションを組む場合が多い。そのため、レフトにまわるアウトサイドヒッターは右利きの選手が、ライトにまわるオポジットは左利きの選手が務めることが多い。

バックアタック[4]

1976年のモントリオールオリンピックで、ポーランドのトマシュ・ボイトビッチ選手が初めて用いたスパイク戦術である。文字通り、後衛の選手がアタックラインの後ろからジャンプの踏切りを行ってスパイクを放つ。通常のスパイクよりも前方に飛び上がって(ブロードジャンプ)攻撃を行う点に特徴がある。日本でも1980年以降、特に男子においてバックアタックが積極的に取り入れられるようになった[5]。近年は女子においても攻撃の重要な戦術の一つとなっている。かつてはミドルブロッカー(センタープレーヤー)がバックアタックを打つこともしばしばであったが、現在はミドルブロッカーが後衛に回った際はリベロと交代するシステムを採るケースが多いため、バックアタックのほとんどはアウトサイドヒッターオポジットを含む)が担当する。すなわち、アウトサイドヒッターは前衛での攻撃はもちろんのこと、バックアタックの高い技術を有することが求められる。

サーブレシーブのフォーメーションにおけるアウトサイドヒッターの役割[6]

かつて、サーブレシーブ(サーブカット/レセプション)は、セッターを除く5人のスパイカー全員が担当することが多かったが、守備の分業化が進んだ結果、近年は3名で対応する戦術が主流となっている。多くのチームは機動力のあるアウトサイドヒッター2名とリベロの3人をサーブレシーブ要員に充てている(サーブレシーブが不得手な選手がアウトサイドの対角に入る場合には、その選手の代わりににオポジットの選手がサーブレシーブに参加する場合もある)。それゆえ、アウトサイドヒッターにはスパイクの能力だけでなく高いサーブレシーブの能力が要求される。また、アウトサイドヒッターは前衛のみでなく、後衛でも攻撃に参加するため、サーブレシーブを行った後もつねにスパイクに備えなければならない。その結果として、アウトサイドヒッターと呼ばれるにも関わらず、左右のコートの外に大きく開いてオープントスを待つスタイルのスパイク助走はあまり見られなくなった。

脚注