「ザイログ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
cat
Tribot (会話 | 投稿記録)
15行目: 15行目:
その後は商業的に恵まれず、[[1998年]]にはTexas Pacific Groupに買収された<ref>[http://www.referenceforbusiness.com/history/Vi-Z/ZiLOG-Inc.html ZiLOG, Inc. ] - </ref>。[[2002年]]初旬に[[連邦倒産法第11章]]の適用を受け、Texas Pacific GroupはZilog社を手放した。Zilog社は、[[2010年]][[2月18日]]に米国カリフォルニア州に本社を持つIXYS Corporation (NASDAQ:IXYS) に買収された<ref>[http://www.zilog.com/index.php?option=com_news&Itemid=147&headno=40 Acquisiiton of Zilog by IXYS Corporation] - ザイログ社Web ニュースリリース 2010年2月18日付 (英語、2011年1月21日確認)</ref>。
その後は商業的に恵まれず、[[1998年]]にはTexas Pacific Groupに買収された<ref>[http://www.referenceforbusiness.com/history/Vi-Z/ZiLOG-Inc.html ZiLOG, Inc. ] - </ref>。[[2002年]]初旬に[[連邦倒産法第11章]]の適用を受け、Texas Pacific GroupはZilog社を手放した。Zilog社は、[[2010年]][[2月18日]]に米国カリフォルニア州に本社を持つIXYS Corporation (NASDAQ:IXYS) に買収された<ref>[http://www.zilog.com/index.php?option=com_news&Itemid=147&headno=40 Acquisiiton of Zilog by IXYS Corporation] - ザイログ社Web ニュースリリース 2010年2月18日付 (英語、2011年1月21日確認)</ref>。


2011年1月、米IXYS社の一部となった米Zilog社は、モータ制御用MCUとして「Z16FMC」シリーズを発表した。この新製品は、多相AC/DCモータ制御に適した16bit[[マイクロコントローラ]]とされる<ref>{{cite news |title=米Zilog、多相AC/DCモータの制御に適した16bit MCUを発表 |newspaper=マイコミジャーナル |date=2011-01-20 |url=http://journal.mycom.co.jp/news/2011/01/20/005/ |accessdate=2011-01-21}}</ref><ref>[http://jp.advfn.com/news__45905219.html ZILOG Releases New 16-Bit MCU System On A Chip For Motor Control Applications] - ADVFN ニュース配信ページ</ref>。
2011年1月、米IXYS社の一部となった米Zilog社は、モータ制御用MCUとして「Z16FMC」シリーズを発表した。この新製品は、多相AC/DCモータ制御に適した16bit[[マイクロコントローラ]]とされる<ref>{{cite news |title=米Zilog、多相AC/DCモータの制御に適した16bit MCUを発表 |newspaper=マイコミジャーナル |date=2011-01-20 |url=https://news.mynavi.jp/news/2011/01/20/005/ |accessdate=2011-01-21}}</ref><ref>[http://jp.advfn.com/news__45905219.html ZILOG Releases New 16-Bit MCU System On A Chip For Motor Control Applications] - ADVFN ニュース配信ページ</ref>。


== 主な製品 ==
== 主な製品 ==

2018年3月15日 (木) 13:35時点における版

ザイログ (Zilog) は、米インテル社の元社員がスピンアウトしてできた半導体製造会社である。Z80マイクロプロセッサのメーカーである。

歴史

1974年、米インテル社の社員だったフェデリコ・ファジン達がスピンアウトして新たな半導体製造会社"Zilog Corp."を起業した。なお、"Zilog Corp."を起業した人物として、エンジニアであり起業家として"Ralph Ungermann"の名を挙げる資料もある。

ファジン達は、ザイログ社を設立すると、インテル社で共に40048080の開発に従事した嶋正利らと共に、独自のマイクロプロセッサの開発を始めた。まもなく8080の上位互換であるZ80マイクロプロセッサ(=CPU)が完成し、性能が良好で8080よりも扱いやすいこともありビジネスを軌道に乗せることに成功した。また、同時に周辺デバイスもラインナップに加えた。Z80は後発ながら8080や6800と対等に、育ち始めたデジタル制御機器類や事務用/家庭用のマイコン市場を占有した。

やがて8ビットCPUからさらに処理性能の高い16ビットCPUの技術開発へと進み、デジタル半導体メーカーの新たな開発競争の舞台となった。 16ビットCPUとしては、1978年にインテル社からi8086が、1979年末にモトローラ社からMC68000がそれぞれ出荷された。ザイログ社はZ8000シリーズを、1979年に出荷を始めた。

モトローラ社とザイログ社の16ビットCPUでは命令体系全体を再設計し直たため、2社の製品は市場への普及は限定的だった。対してインテル社の16ビットCPUのi8086は、8ビットCPUである8080の命令コードをアセンブラレベルではそのまま実行できるように設計されていた。16ビットCPUであるi8086の命令体系が8ビット世代の8080のそれの上に「屋上屋を架した」ことで、コンピュータ・アーキテクチャ的には複雑なものとなり、当時のエンジニア達の一部からは「汚い設計」だと不評だった[要出典]。インテル社はこの汚い設計によって、結果としてビジネス的には大成功を収めた。

その後、シングルチップ・マイコンでZ800シリーズを開発したほか、各社のマイクロプロセッサと直結できる高性能な周辺デバイスをシリーズ化。これらは一時期のザイログ社を支える製品に成長。SCC(Z8530) は、アップル社のMacintoshやシャープのX68000でも採用された。

その後は商業的に恵まれず、1998年にはTexas Pacific Groupに買収された[1]2002年初旬に連邦倒産法第11章の適用を受け、Texas Pacific GroupはZilog社を手放した。Zilog社は、2010年2月18日に米国カリフォルニア州に本社を持つIXYS Corporation (NASDAQ:IXYS) に買収された[2]

2011年1月、米IXYS社の一部となった米Zilog社は、モータ制御用MCUとして「Z16FMC」シリーズを発表した。この新製品は、多相AC/DCモータ制御に適した16bitマイクロコントローラとされる[3][4]

主な製品

Z80

Z8000

  • Z8000シリーズ(以下の2バージョンに分かれる)
    • Z8001 セグメントによりアドレス空間を拡張したバージョン
    • Z8002 セグメントを使用しない64kBだけのアドレス空間を使うバージョン
  • Z80000シリーズ Z8000を32ビット化したもの

マイクロコントローラ

  • Z8 1チップ・マイクロプロセッサ・ファミリ
  • zataraシリーズ ARM9コアのセキュアトランザクション用プロセッサ

周辺デバイス

  • Z8530(SCC) 2チャンネルのシリアル・コミュニケーション・コントローラ

日本での事業

1977年、半導体商社の日本テクセル(現在の三井物産エレクトロニクス)が代理店となり、Z80やZ8000シリーズの販売、マーケティングを行った。その後、ザイログジャパンが設立された。現在の代理店は、インターニックス、三井物産エレクトロニクス、ユニダックスほか。

脚注

  1. ^ ZiLOG, Inc. -
  2. ^ Acquisiiton of Zilog by IXYS Corporation - ザイログ社Web ニュースリリース 2010年2月18日付 (英語、2011年1月21日確認)
  3. ^ “米Zilog、多相AC/DCモータの制御に適した16bit MCUを発表”. マイコミジャーナル. (2011年1月20日). https://news.mynavi.jp/news/2011/01/20/005/ 2011年1月21日閲覧。 
  4. ^ ZILOG Releases New 16-Bit MCU System On A Chip For Motor Control Applications - ADVFN ニュース配信ページ

外部リンク