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2016年7月4日 (月) 19:50時点における版

ダブステップ
様式的起源 グライムダブUKガラージ2ステップドラムンベース
文化的起源 2000年代前半
イギリスの旗 イギリス ロンドン
使用楽器 シーケンサーターンテーブルサンプラードラムマシンシンセサイザーキーボードパソコンボーカル
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ダブステップ(英語: dubstep)は2000年代前半にイギリスロンドンで誕生したクラブミュージックの一種。非常に太いベース音と、リバーブのかかったドラムパターン、細切れにされたサンプル音、時折挿入されるボーカルなどを特徴とする[1]

歴史

デジタル・ミスティックズ
メアリー・アン・ホブス

2001年にロンドンの「Velvet Rooms」というクラブで開催されていた「Forward (FWD>>)」というクラブイベントで、2ステップダブミックスブレイクビーツドラムンベースの要素を加えた音楽を選曲することが流行したのがダブステップの始まりである。その音楽は2002年ごろには「ダブステップ」というジャンルとして、2ステップやグライムとはまた違った音楽として知られるようになっていった。

ダブステップの最初期の支持者は、2003年からダブステップを BBC Radio 1 の番組で紹介し続けたDJJohn Peelである。彼の番組の2004年の年間ヒットチャートでは、ダブステップ・ミュージシャンのDistanceDigital MystikzPlastician の曲が50位以内にチャートインした[2]

2005年後半から2006年にかけて、ダブステップは細分化し広がりを見せた。「dubstepforum」、「Barefiles」、「gutterbreakz」といったダブステップ専門ウェブサイトブログも流行を後押しした[3]

さらに、ダブステップはThe Wireなどの音楽誌でも大々的に報道されるようになり、ピッチフォーク・メディアなどのオンライン誌では The Month In: Grime/Dubstep という連載が設けられた[4]

ダブステップへの注目がさらに高まったのは2006年1月にBBCラジオ1のDJのMary Ann Hobbsによるダブステップ専門番組「Dubstep Warz」が始まったことであった [5][6]

また現在ブロステップポストダブステップという言葉もできており、前者はワブルベースを前面に押し出した商業的な音楽で、後者はダブステップの影響を踏まえた電子音楽全般という風に分類されている。

これらは両者ともダブステップに含まれることが多いが、本来はBurialやKode9などのダブと2stepを中心としてクラブミュージックの総合的融合をしたものが純粋なダブステップであり、リスナー数が多いために一般的にダブステップと呼ばれているSkrillexやRuskoなどのブロステップや、範囲が電子音楽全般 (特にクラブミュージック系) に渡るJames Blake, SBTRKT, Mount Kimbieなどのポストダブステップは厳密なダブステップの定義からは外れる。またブロステップもダブステップの影響を受けた音楽と言う意味ではポストダブステップに含まれる。

主要アーティスト

Dubstep

Post-Dubstep

日本人アーティスト

  • GOTH-TRAD
  • JaQwa

主要レーベル

参考文献

  • 『ダブステップ・ディスクガイド』国書刊行会、2013年。ISBN 978-4-336-05514-9 

脚注

  1. ^ allmusic”. www.allmusic.com. 2012年7月31日閲覧。
  2. ^ Radio 1 - Keeping It Peel - Festive 50s - 2004”. BBC. 2009年11月11日閲覧。
  3. ^ Wilson, Michael (2006年11月1日). “Bubble and squeak: Michael Wilson on dubstep”. Artforum International. http://www.thefreelibrary.com/Bubble+and+squeak%3a+Michael+Wilson+on+dubstep.-a0165312289 
  4. ^ Grime / Dubstep”. 2013年5月31日閲覧。
  5. ^ O'Connell, Sharon (2006年10月4日). “Dubstep”. Time Out London. 2007年6月21日閲覧。
  6. ^ Clark, Martin (2006年11月16日). “The Month In: Grime/Dubstep”. Pitchfork Media. 2008年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年6月21日閲覧。

外部リンク