「真空期待値」の版間の差分

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[[単純積]]のときは[[ワイトマン関数]]になり、左から右へ時間の大きさの順に[[場の演算子]]を並べると[[因果グリーン関数]]になる。また場の演算子の[[多重交換関係]]に時間の順序を表す[[階段関数]]の積をかけて真空期待値をとると、[[遅延グリーン関数]]になる。


[[エネルギー運動量テンソル]]の真空期待値が[[宇宙定数]]である。
[[エネルギー運動量テンソル]]の真空期待値が[[宇宙定数]]である。

2013年12月5日 (木) 11:45時点における版

真空期待値(しんくうきたいち、: vacuum expectation value[1])とは、場の量子論において、あるボース粒子 期待値が、真空においてもゼロでない値を持つこと、またはその値を言う。

単純積のときはワイトマン関数になり、左から右へ時間の大きさの順に場の演算子を並べると因果グリーン関数になる。また場の演算子の多重交換関係に時間の順序を表す階段関数の積をかけて真空期待値をとると、遅延グリーン関数になる。

エネルギー運動量テンソルの真空期待値が宇宙定数である。

脚注

  1. ^ 文部省日本物理学会編『学術用語集 物理学編』培風館、1990年。ISBN 4-563-02195-4http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi 

関連項目