「プロタゴラス」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
そおて (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
Energen (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
1行目: 1行目:
'''プロタゴラス'''({{lang-grc|Πρωταγόρας}}、Protagoras、[[紀元前490年]]ころ - [[紀元前420年]]ころ<ref>{{kotobank|プロタゴラス|世界大百科事典 第2版}}</ref>)は、[[古代ギリシア]]の[[哲学者]]、[[ソフィスト]]の一人である。
'''プロタゴラス'''({{lang-grc|Πρωταγόρας}}、Protagoras、[[紀元前490年]]ころ - [[紀元前420年]]ころ<ref>{{kotobank|プロタゴラス|世界大百科事典 第2版}}</ref>)は、[[古代ギリシア]]の[[哲学者]]、[[ソフィスト]]の一人である。


[[アブデラ]]生まれといわれる。ソフィストとして知られた。また、[[トゥリオイ]](アテネの植民地)の法律を作ったという。なお、[[ディオゲネス・ラエルティオス]]は『[[哲学者列伝]]』の中でプロタゴラスを原子論者[[デモクリトス]]に学んだと書いているが<ref>『哲学者列伝』9巻8章50</ref>、実際にはプロタゴラスの方がデモクリトスより30歳程度年上であり、この記述は正確ではない。
[[アブデラ]]生まれといわれる。ソフィストとして知られた。また、[[トゥリオイ]](アテネの植民地)の法律を作ったという。なお、[[ディオゲネス・ラエルティオス]]は『[[哲学者列伝]]』の中でプロタゴラスを原子論者[[デモクリトス]]に学んだと書いているが<ref>『哲学者列伝』9巻8章50</ref>、実際にはプロタゴラスの方がデモクリトスより30歳程度年上であり、この記述は正確ではない。


==思想==
「人間は万物の尺度である」という言葉で知られ、[[相対主義]]を唱えた人物の一人として有名である。人間それぞれが尺度であるから、相反する言論が成り立つのである。
「人間は万物の尺度である」という言葉で知られ、[[相対主義]]を唱えた人物の一人として有名である。人間それぞれが尺度であるから、相反する言論が成り立つのである。



2013年10月6日 (日) 06:13時点における版

プロタゴラス古代ギリシア語: Πρωταγόρας、Protagoras、紀元前490年ころ - 紀元前420年ころ[1])は、古代ギリシア哲学者ソフィストの一人である。

アブデラ生まれといわれる。ソフィストとして知られた。また、トゥリオイ(アテネの植民地)の法律を作ったという。(なお、ディオゲネス・ラエルティオスは『哲学者列伝』の中でプロタゴラスを原子論者デモクリトスに学んだと書いているが[2]、実際にはプロタゴラスの方がデモクリトスより30歳程度年上であり、この記述は正確ではない。)

思想

「人間は万物の尺度である」という言葉で知られ、相対主義を唱えた人物の一人として有名である。人間それぞれが尺度であるから、相反する言論が成り立つのである。

こうした主張からソフィストは詭弁を用いて黒を白と言いくるめる、とみなされるようになった。一方で、ルネサンスが人間を尺度とする復興であったことから、尺度の基準は人間であると主張したギリシア哲学西洋哲学におけるソフィストの存在を軽視してはならないことが分かる。

参考文献

出典・脚注

  1. ^ 世界大百科事典 第2版『プロタゴラス』 - コトバンク
  2. ^ 『哲学者列伝』9巻8章50

関連項目