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『'''メリー・ウィドウ'''』(原題([[ドイツ語]]):''Die lustige Witwe'', [[英語]]:''The Merry Widow'')は、[[フランツ・レハール|レハール]]が作曲した3幕からなる[[オペレッタ]]。日本ではもっぱら英訳の題名「メリー・ウィドウ」で呼ばれるが、原題のドイツ語「ルスティゲ・ヴィトヴェ」は[[日本語]]に訳すと「陽気な未亡人」という意味である。 |
『'''メリー・ウィドウ'''』(原題([[ドイツ語]]):''Die lustige Witwe'', [[英語]]:''The Merry Widow'')は、[[フランツ・レハール|レハール]]が作曲した3幕からなる[[オペレッタ]]。日本ではもっぱら英訳の題名「メリー・ウィドウ」で呼ばれるが、原題のドイツ語「ルスティゲ・ヴィトヴェ」は[[日本語]]に訳すと「陽気な未亡人」という意味である。 |
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2012年7月29日 (日) 18:21時点における版
『メリー・ウィドウ』(原題(ドイツ語):Die lustige Witwe, 英語:The Merry Widow)は、レハールが作曲した3幕からなるオペレッタ。日本ではもっぱら英訳の題名「メリー・ウィドウ」で呼ばれるが、原題のドイツ語「ルスティゲ・ヴィトヴェ」は日本語に訳すと「陽気な未亡人」という意味である。
概要
- 作曲:フランツ・レハール
- 原作:アンリ・メイヤック「大使館付随員」(L'Attache d'ambassade)
- 台本:ヴィクトル・レオン、レオ・シュタイン
- 言語:ドイツ語
- 初演:1905年12月30日、アン・デア・ウィーン劇場(ウィーン)
主な登場人物
- ハンナ・グラヴァリ(Hanna Glavari ソプラノ):裕福な未亡人
- ミルコ・ツェータ男爵(Baron Mirko Zeta バリトン):ポンテヴェドロ国のパリ駐在公使
- ヴァランシエンヌ(Valencienne ソプラノ):ツェータ男爵の妻
- ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵(Graf Danilo Danilowitsch テノール):大使館の一等書記官、ハンナの元恋人
- カミーユ・ド・ロジヨン(Camille de Rosillon テノール):フランス人の大使館随行員、ヴァランシエンヌの愛人
- カスカーダ子爵(Vicomte テノール):公使館付随員
- ラウール・ド・サンブリオシュ(Raoul de St.Brioche バリトン):パリの伊達男
- ニェーグシュ(Njegus バリトン):大使館の書記官
曲目
- 第一幕
- Nr1 イントロダクション
- Nr2 私は貞淑な人妻
- Nr3 ハンナとアンサンブル登場の歌
- Nr4 我が名はダニロ
- Nr5 ふたりきりで
- Nr6 第一幕フィナーレ
- 第二幕
- Nr7 舞踏会とヴィリアの歌
- Nr8 間抜けな騎兵の歌
- Nr9 七重唱行進曲(女・女・女のマーチ)
- Nr10 戯れの場、ふたりのワルツ
- Nr11 二重唱とロマンス
- Nr12 第二幕フィナーレ
- 第三幕
- Nr13 舞踏の場
- Nr14 グリゼットの歌
- Nr15 唇は語らずとも
- Nr16 大詰の合唱
録音録画
モノラル時代にドイツの名歌手エリーザベト・シュヴァルツコップがEMIに全曲録音して以来、録音は少なくない。中でもシュヴァルツコップによるステレオ再録音が、ゆかりのバルカン(現在のクロアチア)出身のマタチッチの豪快な指揮とあいまって名盤といわれる。カラヤンによる豪壮華麗の限りを尽くした録音も、曲のイメージとはかけ離れているとの批判もあるが、大きな衝撃を与えた。
日本語字幕のついたドイツ語版DVDとしては、フランツ・ウェルザー=メストがチューリッヒ歌劇場を指揮した2004年ライブがシックな雰囲気で楽しませる。
備考
- この作品にちなんで名付けられた、同名のカクテルがある。
- 作・編曲家の鈴木英史による吹奏楽編成の編曲作品「メリー・ウィドウ」セレクションが日本のアマチュア吹奏楽団体によって頻繁に演奏されている。曲中には「ヴィリアの歌」や「女・女・女のマーチ」などが入っており、非常に人気が高い。
- アドルフ・ヒトラーがこの作品を好み、レハールはヒトラーにスコアを送った。後にショスタコーヴィッチが、交響曲第7番において、「ダニロの歌」の旋律を引用してヒトラーを揶揄した、という説もある。さらに、バルトークがこのショスタコーヴィッチの作品を引用したという説もある。
外部リンク
- IVC 淀川長治 映画『メリー・ウィドウ』(1934、エルンスト・ルビッチ監督) 解説ページ
- 劇場"モスクワのオペレッタ"の"メリーウィドウ"(モスクワ - ロシア)[1]