「日本ボクシング連盟」の版間の差分

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'''日本アマチュアボクシング連盟'''(にほんアマチュアボクシングれんめい、Japan Amateur Boxing Federation、JABF)は、日本国内における[[ボクシング|アマチュアボクシング]]の競技統括団体である。[[日本オリンピック委員会]]及び[[国際ボクシング協会 (AIBA)|国際ボクシング協会]]に加盟している。
'''日本アマチュアボクシング連盟'''(にほんアマチュアボクシングれんめい、Japan Amateur Boxing Federation、JABF)は、日本国内における[[ボクシング|アマチュアボクシング]]の競技統括団体である。[[日本オリンピック委員会]]及び[[国際ボクシング協会 (AIBA)|国際ボクシング協会]]に加盟している。


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== 主要な大会 ==
== 主要な大会 ==
*[[全日本アマチュアボクシング選手権大会]]
*[[全日本アマチュアボクシング選手権大会]]
*[[全日本女子アマチュアボクシング選手権大会]]
*[[全日本社会人ボクシング選手権大会]]
*[[全日本社会人ボクシング選手権大会]]
*[[全日本実業団ボクシング選手権大会]]
*[[全日本実業団ボクシング選手権大会]]
*[[全日本大学ボクシング王座決定戦]]
*[[全日本大学ボクシング王座決定戦]]
*[[全国高等学校ボクシング選大会]]
*[[全国高等学校総合体育大会ボクシング競技大会|全国高等学校ボクシング選手権大会]]
*[[全日本女子アマチュアボクシング選手権大会]]
*[[アマチュアボクシング日本王者一覧]]


== 階級 ==
== 階級 ==
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一方で、キックボクシング・空手などアマチュア打撃系格闘技の指導に当たるジムも存在する。
一方で、キックボクシング・空手などアマチュア打撃系格闘技の指導に当たるジムも存在する。

== 関連項目 ==
*[[ボクシング]]
*[[国際ボクシング協会 (AIBA)]]
*[[日本オリンピック委員会]]
*[[日本体育協会]]
*[[アマチュアボクシング日本王者一覧]]


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2010年4月17日 (土) 02:09時点における版

社団法人日本アマチュアボクシング連盟
Japan Amateur Boxing Federation
本部が入居する岸記念体育会館
略称 JABF
設立 1926年
種類 ボクシング組織
法人番号 3011005000089 ウィキデータを編集
本部 日本の旗 日本
東京都渋谷区神南1-1-1
岸記念体育会館
関連組織 日本オリンピック委員会
国際ボクシング協会
ウェブサイト http://www.japan-sports.or.jp/boxing/
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日本アマチュアボクシング連盟(にほんアマチュアボクシングれんめい、Japan Amateur Boxing Federation、JABF)は、日本国内におけるアマチュアボクシングの競技統括団体である。日本オリンピック委員会及び国際ボクシング協会に加盟している。

歴史

設立以前

日本アマチュアボクシング連盟の前身にあたる全日本アマチュア拳闘連盟の発足前にも、アマチュアボクシングの大会が開催されていた。1925年5月16日と18日には、東京九段角力場で第1回全國学生拳闘選手権大会が開催された。このときの主催団体は日本拳闘倶楽部学生拳闘連盟だった。しかし、この頃の学生拳闘連盟はしっかりと規定された組織ではなかった。同年11月14日と15日には、さらに第2回大会が行われた。この2回の大会が、整ったアマチュア組織設立の誘引となった[1]。翌年に入ると、学生選手の間で組織確立の動きが活発化するようになり、慶應義塾大学の石川輝や明治大学臼田金太郎や泉など中心に本格的な新連盟設立の準備が始まった[2]

設立後

1926年7月14日に、神田ブラジルにて、「全國学生拳闘連盟」とともに「全日本アマチュア拳闘連盟」の発会式がおこなわれた。学生連盟の会長は渡邊勇次郎、アマチュア連盟の会長は大日本帝国陸軍中将堀内文次郎が就任した[1]

1926年11月27日と28日に、東京の九段で第1回全日本アマチュア拳闘選手権大会を開催した[3]。翌1927年5月には大日本体育協会に加盟し、この体育協会の理事には渡邊勇次郎、加藤隆世の2人が就任した[4]。さらに、6月25日には、青山会館にて慶應義塾大学と明治大学の間で「第一回慶明対抗戦」が開催された[4]。同年秋には、第4回明治神宮体育大会にボクシング競技が追加され、アマチュア連盟、学生連盟、大日拳の3団体が参加した[5]

オリンピックへの選手派遣

1928年1月に、オリンピック出場を果たす為に、宮澤孝、小丸辰巳、石川の3人がアマチュア連盟の規約が全面的に変更した。さらに、組織の不備を埋める為、まず全國学生拳闘連盟を関東学生拳闘連盟に解消し、関西で関西学生拳闘連盟を発会、加えて、それら2つの組織から全日本学生拳闘連盟を新たに発足した。そして学生選手権も、関東、関西両方で選手権を行い、その優勝者同士で対抗戦を行って学生王者を決定する方式を採用した。同年6月17日に、九段にて第一回東西対抗全日本学生選手権大会が行われた。1928年7月28日から8月12日にかけて行われた、オランダのアムステルダムで開催されたアムステルダムオリンピックに、渡邊勇次郎の尽力もあって岡本不二と臼田の2人が派遣された。しかし、アマチュア側からは、臼田と渡邊はプロボクシングに関わっているという理由から拒否反応があった。結果的には、ボクシングを盛り上げようとする勢力が勝ち、臼田と渡邊がオリンピックに携わることが可能になった。[6]

女子大会の開催

2001年より女子アマチュアボクシングの国際大会が開催されるのを機に2002年にJABFは女子を認定し、6月には女子ボクシングの初の大会「第1回東京都大会」を開催。翌2003年には、3月15日から16日の2日間にかけて、東京の日野市にある日野自動車健保プラザで「第1回全日本女子アマチュアボクシング大会」を開催した。実践競技だけでなく、男子にはない「演技競技」も行われた[7]。全日本女子大会は2010年の第8回より日本選手権となり「全日本女子アマチュアボクシング選手権大会」に改称。

小中学生大会の開催

これまで、JABFでは競技者を高校生以上に限定してきたが、指導者達からの要望もあり、「幼年ボクシング」と称した小学校5年生以上を対象とした競技会を開催する方向となった(ボクシング界で「少年」は高校生年代を意味する)。

参加資格としては1年以上の練習経験があり、かつシャドーボクシングで一定水準を持つことが求められる。試合は小学生は1分半3R、中学生は2分3Rとなる予定[8]。2009年内にも都道府県レベルの大会が開かれ、2010年8月に第1回幼年ボクシング大会を開催予定である。

現在、小中学生レベルの大会としては日本キッズボクシング協会主催の全国ちびっ子ボクシング大会などが存在し、2008年からはプロボクシング界が中心となって全国U-15ジュニアボクシング大会も開催されている。一部の都道府県連盟では既に小中学生対象の競技会が実施されている。

主要な大会

階級

AIBAが定める階級に準ずる。

プロボクシング・その他格闘技との関係

アマチュアとプロの交流については、年間表彰選手を合同で開催する以外基本的に行われていない。

プロアマ間は事実上の断絶状態にあり、元プロ選手のアマ転向やプロアマ交流戦はおろか、アマ関係者がプロと何らかの形で接触する事さえ事実上認められない(但し佐藤仁徳などアマ復帰が認められた例外が数例有り)。過去に中岸風太が中学時代にプロのエキシビションに参加したことを理由にアマチュア選手登録を停止され裁判に至ったケースなどがある。

プロレスラーやプロ格闘家のアマチュア活動を寛大に認めている日本レスリング協会とは対照的である。

ただし、指導面に関してはJABFと(JBCからオーナーライセンス受けた者で構成する)日本プロボクシング協会(JPBA)の両方に加盟しているジムは少なくない。また、選手としてプロを経験した者が指導者としてアマチュアに関わる場合は条件付で認められる。条件として、プロライセンスを持つものはセコンドに付かないなどがある。

一方で、キックボクシング・空手などアマチュア打撃系格闘技の指導に当たるジムも存在する。

関連項目

脚注

  1. ^ a b 国民新聞社運動部石川輝編「日本拳闘沿革史 学生拳闘の萌芽」『拳闘レコード』啓成社、1936年10月13日発行、10-11頁。
  2. ^ 国民新聞社運動部石川輝編「日本拳闘沿革史 学連・アマ連の発会」『拳闘レコード』啓成社、1936年10月13日発行、11-12頁。
  3. ^ 国民新聞社運動部石川輝編「日本拳闘沿革史 第一回アマチュア大会」『拳闘レコード』啓成社、1936年10月13日発行、13頁。
  4. ^ a b 国民新聞社運動部石川輝編「日本拳闘沿革史 第一回慶明対抗戦」『拳闘レコード』啓成社、1936年10月13日発行、14-15頁。
  5. ^ 国民新聞社運動部石川輝編「日本拳闘沿革史 明治神宮競技に参加」『拳闘レコード』啓成社、1936年10月13日発行、15頁。
  6. ^ 国民新聞社運動部石川輝編「日本拳闘沿革史」『拳闘レコード』啓成社、1936年10月13日発行、15-18頁。
  7. ^ 「初の全国大会開催 第1回全国女子アマチュア大会」『ワールド・ボクシング』日本スポーツ出版社 第22巻第5号 通巻253号、2003年5月15日発行、91頁。
  8. ^ アマチュアボクシング、小中学生の競技会開催へ

出典

国民新聞社運動部石川輝編『拳闘レコード』啓成社、1936年10月13日発行。 

外部リンク