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|和名 = トクサ(砥草、木賊) |
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'''トクサ'''(砥草、木賊、学名:''Equisetum hyemale'' L.)とは、[[シダ植物門]]のトクサ科トクサ属の植物。 |
'''トクサ'''(砥草、木賊、学名:''Equisetum hyemale'' L.)とは、[[シダ植物門]]のトクサ科トクサ属の植物。 |
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[[地下茎]]があって横に伸び、地上茎を直立させる。茎は直立していて同じトクサ科の[[スギナ]]や[[イヌドクサ]]、[[ミズドクサ]]の様に枝分かれせず、中空で節がある。茎は触るとザラついた感じがし、引っ張ると節で抜ける。節の部分にはギザギザのはかま状のものがあって、それより上の節の茎がソケットのように収まっているが、このはかま状のぎざぎざが葉に当たる。茎の先端に[[ツクシ]]の頭部のような胞子葉群をつけ、ここに胞子ができる。 |
[[地下茎]]があって横に伸び、地上茎を直立させる。茎は直立していて同じトクサ科の[[スギナ]]や[[イヌドクサ]]、[[ミズドクサ]]の様に枝分かれせず、中空で節がある。茎は触るとザラついた感じがし、引っ張ると節で抜ける。節の部分にはギザギザのはかま状のものがあって、それより上の節の茎がソケットのように収まっているが、このはかま状のぎざぎざが葉に当たる。茎の先端に[[ツクシ]]の頭部のような胞子葉群をつけ、ここに胞子ができる。 |
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その姿のおもしろさから、庭で栽培されることもある。茎は煮て乾燥させたものを[[紙やすり|紙ヤスリ]]のようにして研磨の用途に使う。 |
その姿のおもしろさから、庭で栽培されることもある。茎は煮て乾燥させたものを[[紙やすり|紙ヤスリ]]のようにして研磨の用途に使う。また紙ヤスリが一般的な現代でも高級な[[つげ]][[櫛|ぐし]]の歯や[[漆器]]の木地加工、木製品の作業工程などの磨き仕上げる工程に使用されていることや、音楽家の[[滝廉太郎]]は、身だしなみに気を遣ったため、常々トクサで爪を磨いていたことがよく知られている。[[クラリネット]]などのリード楽器の竹製[[リード (楽器)|リード]]を磨いて調整するのにもトクサが用いられる。干した茎は木賊(もくぞく)と呼ばれる[[生薬]]で、その煎液を飲用すると目の充血や涙目に効果があるといわれている。 |
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また紙ヤスリが一般的な現代でも高級な[[つげ]][[櫛|ぐし]]の歯や[[漆器]]の木地加工、木製品の作業工程などの磨き仕上げる工程に使用されていることや、音楽家の[[滝廉太郎]]は、身だしなみに気を遣ったため、常々トクサで爪を磨いていたことがよく知られている。[[クラリネット]]などのリード楽器の竹製[[リード (楽器)|リード]]を磨いて調整するのにもトクサが用いられる。 |
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干した茎は木賊(もくぞく)と呼ばれる[[生薬]]で、その煎液を飲用すると目の充血や涙目に効果があるといわれている。 |
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小話に、明治時代の郵便夫が、わらじがあまりにすり減るのを嘆き、すり減らなさそうな材料としてトクサを使う話がある。その結果、足先からすり減って頭だけになった郵便夫は、頭を鞄に片づけて帰ったという落ちである。 |
小話に、明治時代の郵便夫が、わらじがあまりにすり減るのを嘆き、すり減らなさそうな材料としてトクサを使う話がある。その結果、足先からすり減って頭だけになった郵便夫は、頭を鞄に片づけて帰ったという落ちである。 |
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「木賊刈る」は秋の[[季語]]。 |
「木賊刈る」は秋の[[季語]]。 |
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<!-- 画像のレイアウト注意 -->[[ファイル:Dried Equisetum hyemale.jpg|thumb|200px|乾燥したトクサ。最も目の細かい[[紙やすり]]と同等に使われる。]] |
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右記URLは消滅した。2008年2月15日。 *[http://gamba-odawara.net/html/craft/cra_shikki.htm 小田原漆器のトクサを使う作業風景]、作業工程:木地加工、動画で見る。--> |
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[[cs:Přeslička zimní]] |
[[cs:Přeslička zimní]] |
2010年4月1日 (木) 13:00時点における版
トクサ | |||||||||||||||||||||
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トクサ
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Equisetum hyemale L. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
トクサ(砥草、木賊) |
トクサ(砥草、木賊、学名:Equisetum hyemale L.)とは、シダ植物門のトクサ科トクサ属の植物。
本州中部から北海道にかけての山間の湿地に自生するが、観賞用などの目的で栽培されることも多い。表皮細胞の細胞壁にケイ酸が蓄積して硬化し、砥石に似て茎でものを研ぐことができることから、砥草の名がある。
地下茎があって横に伸び、地上茎を直立させる。茎は直立していて同じトクサ科のスギナやイヌドクサ、ミズドクサの様に枝分かれせず、中空で節がある。茎は触るとザラついた感じがし、引っ張ると節で抜ける。節の部分にはギザギザのはかま状のものがあって、それより上の節の茎がソケットのように収まっているが、このはかま状のぎざぎざが葉に当たる。茎の先端にツクシの頭部のような胞子葉群をつけ、ここに胞子ができる。
その姿のおもしろさから、庭で栽培されることもある。茎は煮て乾燥させたものを紙ヤスリのようにして研磨の用途に使う。また紙ヤスリが一般的な現代でも高級なつげぐしの歯や漆器の木地加工、木製品の作業工程などの磨き仕上げる工程に使用されていることや、音楽家の滝廉太郎は、身だしなみに気を遣ったため、常々トクサで爪を磨いていたことがよく知られている。クラリネットなどのリード楽器の竹製リードを磨いて調整するのにもトクサが用いられる。干した茎は木賊(もくぞく)と呼ばれる生薬で、その煎液を飲用すると目の充血や涙目に効果があるといわれている。
小話に、明治時代の郵便夫が、わらじがあまりにすり減るのを嘆き、すり減らなさそうな材料としてトクサを使う話がある。その結果、足先からすり減って頭だけになった郵便夫は、頭を鞄に片づけて帰ったという落ちである。
「木賊刈る」は秋の季語。