「慣性航法装置」の版間の差分
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2010年1月12日 (火) 12:17時点における版
慣性航法装置(かんせいこうほうそうち、英: Inertial Navigation System, INS)は、潜水艦、航空機やミサイルなどに搭載される装置で、外部から電波による支援を得ることなく、搭載するセンサ(慣性計測装置、英: Inertial Measurement Unit, IMU)のみによって自らの位置や速度を算出する。慣性誘導装置(英: Inertial Guidance System, IGS)、慣性基準装置(英: Inertial Reference System, IRS)、自律航法装置などとも呼ばれる。
原理は、ジャイロで方角を、加速度計で加速度を求め、それらを積分することで速度が、速度を積分すれば自分が移動した距離がわかるというもの。最初に自分がいた位置を入力すれば、移動しはじめても自機の位置と速度を常に計算して把握できる。悪天候や電波妨害の影響を受けないという長所を持つが、長い距離を移動すると誤差が累積されて大きくなるという特徴があるのでGPS誘導やドップラー・レーダー航法装置などによる補正を加えて使用することが多い。