「韻鏡」の版間の差分

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2009年12月8日 (火) 06:54時点における版

韻鏡(いんきょう)とは韻図の一つ。現存する最古の韻図である。

概要

南宋張麟之が入手し、50年に及ぶ研究の後、序文をつけて刊行した(初刊1161年・第二刊1197年・第三刊1203年)。中国では早くに散佚したが、日本に残されており、清末になって清国でも模刻された。

形式


『韻鏡』では『広韻』の206が大きく十六摂にまとめられており、それが韻頭の違い「」(開口呼と合口呼)などにより第一転から第四十三転までの43枚に分けられている。その内訳は通摂(2転)・江摂(1転)・止摂(7転)・遇摂(2転)・蟹摂(4転)・臻摂(4転)・山摂(4転)・效摂(2転)・果摂(2転)・仮摂(2転)・宕摂(2転)・梗摂(4転)・流摂(2転)・深摂(1転)・咸摂(3転)・曾摂(2転)である。1枚の転図は内外転および呼によって、右端に例えば「内転第一開」のように表題が示される。また横軸には声母(頭子音)が七音によって分けられ、さらに細かく清濁4類に分けられており、縦軸には(主母音+韻尾/声調)が平上去入の四声によって分けられて『広韻』の韻目で示され、さらに細かく四等によって分けられている。その内部に『広韻』の小韻代表字が置かれ、その位置によって発音が示されている。また存在しない音節は円が示されている。