「Web写真」の版間の差分
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*[http://dc.watch.impress.co.jp/cda/webphoto_backnumber/ web写真界隈] |
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2009年10月26日 (月) 20:50時点における版
web写真とはwebをメインの発表の場とした写真のジャンル。
概略
インターネット環境とデジタルカメラが普及した2000年頃から自然発生的に誕生した。デジタルカメラやカメラ付き携帯電話が小型化し、日常生活の中で常にカメラを携帯することが出来るようになったため、それまでの写真表現では注目されなかった日常の風景を切り取ったものが多い。
写真だけを並べたような比較的簡単なウェブページからflashを駆使したもの、写真共有サイトFlickrやブログを利用したものなど発表方法は様々である。
上書き更新していくように一過性の発表をするものや、反対にサーバの限界まで貯め込むものなど、「webで写真を発表する」という以外に共通点がない。デジタルカメラの発展による高画質の画像をアップするサイトがある一方で、低画質の画像を大量にアップするサイトもある。
またデジタルカメラを使わずフィルムカメラで撮った写真をスキャナなどで読み込んで発表する方法もある。
トーマス・ルフの「ヌードシリーズ」のようにアダルトサイトの画像を画像処理したものなど、元来の撮影行為の意味を越えて、web上の画像を自身の作品として扱う表現手段などもある。
一方で小林のりおは「なぜヤフオク図鑑か」というシリーズで、商品の写真を撮り、その画像をYahoo! オークションに掲載することで、その場をweb写真展の空間にしてしまった。(→ 『なぜ、植物図鑑か』)
これらの多様性そのものが「web写真」であると言える。
被写体としては写真に撮ることの出来るもの全てがこの対象になると思われるが、肖像権の問題などからポートレートや町中で人物を撮ったスナップ写真は少なめである。
「インターネットとデジタルカメラがそこにあったから」という消極的な見方もあるが、それまでの写真展、写真集などでの写真の発表に対して、時間や空間などの制約を受けずに写真を表現する場を得たいという積極的な姿勢も見るべきである。
web写真家として発表する上で気を付けなければいけないのは(web写真に限らず、ホームページ制作上、当然考えなければならない問題であるが)閲覧者の環境(マシンスペック、OS、ウェブブラウザ、ディスプレイのキャリブレーションや画面サイズ、通信速度)の問題など、制作者の意図通りに表現出来ない部分があるということである。
Web写真家の例
関連項目
関連書籍
- 「デジグラフィ デジタルは写真を殺すのか?」(飯沢耕太郎、中央公論社、2004年)ISBN 4120034887
- 「photonwork」(武蔵野美術大学映像学科写真表現コースの写真研究誌、第2号にて上記の小林のりお「なぜヤフオク図鑑か」が掲載されており右記アドレスよりpdf版がダウンロード可能[1])