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2009年2月25日 (水) 10:29時点における版

ネコヤナギ
ネコヤナギの花穂(雄花)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ヤナギ目 Salicales
: ヤナギ科 Salix
: ヤナギ属 Salicaceae
: ネコヤナギ S. gracilistyla
学名
Salix gracilistyla
和名
ネコヤナギ(猫柳)
ネコヤナギの花穂(雌花・山梨県山中湖村・2007年4月)

ネコヤナギ(猫柳、学名:Salix gracilistyla)はヤナギ科ヤナギ属の落葉低木。山間部の渓流から町中の小川まで、広く川辺に自生する、ヤナギの一種である。

解説

北海道~九州までの河川の水辺で見られ、早春に川辺で穂の出る姿は美しいものである。他のヤナギ類の開花よりも一足早く花を咲かせることから、春の訪れを告げる植物とみなされる。他のヤナギ類よりも水際に生育し、株元は水に浸かるところに育つ。根本からも枝を出し、水に浸ったところからは根を下ろして株が増える。葉は細い楕円形でつやがない。初夏には綿毛につつまれた種子を飛ばす。

花期は3~4月。雌雄異株で、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かす。高さは3mほど。

銀白色の毛で目立つ花穂が特徴的であり、「ネコヤナギ」の和名はこれをネコの尾に見立てたことによる。花穂は生け花にもよく用いられる。

ネコヤナギの樹液もカブトムシクワガタムシカナブンスズメバチの好物である。